今、LPGAが最も必要なもの:ミッシェル・ウィ

今週、米LPGA最終戦「ADTチャンピオンシップ」が開催されている。注目はLPGAをメジャースポーツに定着させ、この一戦を最後に引退すると言われているアニカ・ソレンスタム。果たしてこの一戦が最後になるのかは別問題として、予選ラウンドを通算5オーバーで予選落ち、早々と姿を消してしまった。

LPGAは今最大の危機と直面している。アニカの現役引退はタイガー・ウッズが今季戦線離脱したのと同じくらいのダメージがある。そして景気後退によるスポンサー離れ。来年は既に3試合減ることが決まっていて、賞金総額も4~5億円減少する。LPGAツアーの唯一の希望は、2週間後に開催されるQTにある。ミッシェル・ウィが来季のツアー出場権をかけて最終QTに挑む。

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photo: flickr@Smaku


LPGAだけに限らず、そのスポーツが注目を浴びるのは「スター性」のある選手がいるか、いないかにかかっている。これは言うまでもないだろう。例えば、今年のオリンピックの活躍でフェンシングブームに火がつき、また柔道金メダリストの石井選手の動向で柔道界全体がスポットライトを浴びた。競馬では「オグリキャップ」というスターホースが先日東京競馬場に姿を現し、23歳になった「おじいちゃん」を一目見ようと現役当時に彼に心動かされた数万人のファンが大行列を作った。そういうスター性がウィにはある。


ゴルフの会場に足を運んでいる人たちのお目当てはツアーのコミッショナーや大会関係者ではない。ミッシェル・ウィのような何十年に一人の逸材を間近で見に行くのだ。ウィはNIKEと契約していて、その額はNBAのスーパースター、レブロン・ジェームズ級だとも言われている。ゴルフ中継に限らず、彼女がテレビに出演すると視聴率が上がる。彼女はゴルフというスポーツの域を超えて大衆を引き寄せる魅力がある。


皮肉なことに、彼女が唯一持ち備えていないのが、来年の出場権なのだ。


12月3日~7日、最終QTが開催される。LPGAの来季以降の展望を占う上で、何よりもまずウィの結果が最大のカギとなりそうだ。

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