アメリカのゴルフツアーが好きな理由の一つに、試合が行われている4日間以外での話題の豊富さがあります。今日もLPGAツアーからなんともほっこりするお話が飛び込んできました。
LPGA選手数名が「チャリティー断髪式」を開催したそうなのです!チャリティー?なにそれ?はい、僕も最初はそう思いました・・・。
Twitterでクリスティーナ・キムやモーガン・プレッセルなどの発言を読んでこのイベントのことを知りました。
「こんなに切るおぉぉぉ!!!」(twitter@TheChristinaKim)
「今夜のイベント、緊張してきた」(twitter@Stacy_Lewis)
「クリスティーナ、束ねて準備中!」(twitter@morganpressel)
こやつら何しでかそうとしてるんだ!?と思い、調べてみたところ、こういうことだったみたいです・・・

photo: lpga.com
今週のLPGAツアーは「P&G ビューティ NW アーカンソークラシック」。P&Gブランドの一つである「Pantene(パンテーン)」が展開している社会貢献活動「Pantene Beautiful Lengths」とLPGAツアー選手たちが共同でイベントを開催。「Pantene Beautiful Lengths」は、脱毛で苦しむガン患者用にカツラを作るプロジェクトで、そのカツラを作るために必要な髪の毛を選手たちも提供する、という内容なのです。
断髪する長さは、なんと、20センチ!断髪式は本日、大会会場のクラブハウスのベランダで行われたそうなのです。
小生は男なので女性にとって髪の毛がどれだけ大事なものかは分かりかねますが、「女性は髪が命」なんて言われてるくらいですからね・・・。キャッチ的にはかなりインパクトがあるイベントだな~、なんて思ってました。
というか、この企画に同意した選手たちにアッパレです。
というか×2、この企画自体を立案したのがこの人なのです!

photo: Comisión Mujer y Deporte
今年の5月、クリスティーナ・キムは自身のサイトでこの大会時に自らの髪の毛を提供すると発表したのです。すると瞬く間に多くの賛同者が現われ、ペイジー・マケンジー、キャリー・ウッド、ビッキー・ハースト、ステイシー・ルイスらも「断髪」参加することに。彼女たち以外にも「断髪者」として参加したいと言う選手も登場し、いつの間にか一大イベントに発展していったそうなのです。
そして、断髪式名誉会長のキムさんはというと・・・
photos: twitpic@TheChristinaKim
「Me, Pre-cut」
(断髪前)
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「I'm cutting thiiiiiiiiiis much! Well, @morganpressel is cutting thiiiiiiiis much!!!」
(こんなに切るおぉぉぉ!!!モーガン・プレッセルが切る!)

「Post cut」
(断髪後)
そして、ステイシー・ルイスも断髪後の姿をTwitterで紹介(厳密に言うと、断髪者のプレッセルが公開w)。
![]()
photo: twitpic@morganpressel
ちなみに、こちらがBEFORE。

photo:2009 US Women's Open
ルイスはTwitterで「はぁ・・・かなり短くなっちゃった!」と嘆き気味のコメントを残していますが、ショートの方が似合ってるっしょ!?
こういう活動を見ていると、ゴルフの試合での一打って小さいことのように感じてしまいます。同じLPGAでも、一打罰をビビッた人もいるかと思えば、自分にとって大切なものを惜しまずに奉仕できる寛大な心の持ち主もいるんですね。
冒頭に挙げたアメリカゴルフ界の「話題」に戻りますが、
誰が何を言ったとか、誰が誰に飯をおごったとかいうレベルではなくて、健全でフェアなスポーツであるゴルフに携わっているPublic Figure(公的な人物)が如何に社会に還元できるか、(変な意味ではなく)「貢献」していくことでゴルフのみならずスポーツ文化をこれからも育んでいこうとしているか・・・そういうマインドの選手や関係者が多いところが、アメリカツアーの魅力の一つなんだと思います。
日本ではプロ野球やサッカーに比べると、まだまだゴルフ界の社会還元の比率(少なくとも公になっているものとして)は少ないと感じています。最近になり、石川遼がジュニアやアマチュア向けにレッスンをしている姿がテレビなどで報じられるようになってきていますが、「社会一般に向けての貢献」という観点から見るとまだまだ日本は後進国なのかと。
「社会貢献」という言葉自体に嫌気を感じる方もいるでしょう。しかし、(これは完全に個人的な意見ですが)取り組んでいる人たちの思いや情熱が一番大事で、そこに向ける気持ちがあれば、僕はそれで(むしろ、それだけで)良いと思います。誰に何て言われようと、当事者たちが助けたい、何かをしてあげたいと思っていれば良いのかと・・・。
ものすごく長期的なスパンでマクロな見方をすれば、きっと一人のプロゴルファーがコース上で達成できることなんて限度があります。あのジャック・ニクラウスでさえ、現役当時は断トツでNo.1で、しかも絶対に抜かれないといわれていたメジャー18勝という記録を達成するも、今ではタイガー・ウッズがその記録にあと4勝まで迫っています。きっとこれからタイガー、アニカ・ソレンスタムを抜く選手が現われるでしょうし、何勝しようが、何打差離して勝とうが、どんな一流のプロゴルファーでもコース上で残せる形跡って、微々たるものなんじゃないかな~と。
一方、今回のような企画を見ていると、ゴルフというスポーツが貢献できることはまだまだあるような気がしてきました。スポーツという枠を越えた、もっとグランドな意味で。それは強制されるものでもなければ、誰もが賛同するものでもないし、きっと賛否両論は起きるはず。
でも、正直、プロゴルファーに限らずサラリーマンの人でもニートでも、
おじいちゃんでも小学生にも言えることで、
信念持ってやる価値があると思うものは
やっちゃったもん勝ち
なんですよね、きっと。

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