ミッシェル・ウィ・ダイアリー(その1)「エアーハグは止めるべき」

ミッシェル・ウィ米Golf Digestに寄稿していたダイアリーがとても興味深かったので、こちらにも日本語訳を転載させてもらいますー(長いので2部に分けます)。


プライベートがメインですが、LPGAツアーの選手が習慣的にやっている「エアーハグ」についても言及しています・・・。

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photo: zimbio.com


幼い頃は、「風船」と「ピカチュウ」の夢ばかり見ていた。今は違う。繰り返し見る夢はゴルフで、1番ティに向かってるけどいつまで経っても着かない。クラブハウスの同じ場所を何回も通るの。スタートまであと1分。時間が迫っていて、歩くペースも早くなるけど、どこにも辿り着けない。


別の夢では、ショッピングカートを使ってデカいホテルの中をレースしてる。私は負ければ殺されてしまう。部屋のドアは全部開いていて、カートを走らせながら部屋の中を見ると血で一杯になったバスタブが見えるの。映画「シャイニング」のようにね。すごいでしょ?!


たぶん殺人、暴力ものの映画や本を読み過ぎてるんだと思う。夢はそこからきてる。...これは何も夢の中の話だけではなくて、飛行機が墜落していく様を詳細に描いた映画「フライト」を見た後なんて、飛行機での移動が本当に恐ろしくなって。少し揺れただけで、汗が止まらなくなる。「(映画で見たのが)これだ!」と怯えて、隣に座ってる他人の手を握ったこともある。映画の趣味を変えた方がいいのかも。


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LPGAツアーでの「エアーハグ」は少しやり過ぎな感じがする。選手たちはお互いをエアーハグして、さらにお互いのキャディにもする。スリーサムだったら、一人あたり5ハグ。変な意味で嫌いではないんだけど、ソルハイムカップでは馬鹿げてた。試合が終わるたびに選手たちはお互いとそれぞれのキャディだけではなく、チームメイトまでにハグをしてた。さらにはキャプテン、チームメイトの旦那、パートナー、親、兄弟、そしてその他大勢。完全にエアーハグ祭になってた。なんとなくやらなければいけないという空気があるし、ハグをせずに握手だけを求めたら侮辱しているようだから。私とステイシー・ルイスは「非エアーハグ派」なの。(同じペアリングになったら)エアーハグは止めようと約束してる。でも浸透するかは別問題かな...。


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昔も今も、私の最大の目標はマスターズに出場すること。あと一歩のところまでいったことを忘れられているけど...。2005年、パブリンクス(全米アマチュアパブリックリンクス)の準々決勝で負けたけど、その試合とあと2つ勝てていればオーガスタに行けてた。ある意味、あそこで達成していなくてよかったと思う。15歳で人生最大の目標を達成してしまうと、新しいゴールを設定できなくなってたかも。(その後)何をしても「もうゴールは達成したし...」と言ってる自分がいたような気がする。


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男子の試合に出場することに関して、全く後悔はしてない。というよりも、何にも後悔はしてない。明日、PGAツアーの試合に招待されたら、それは断る。でも、将来、また招待されたら断るかといったらそうではない。可能性はある。


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若い子の中で


「母がベストフレンド」


と言う子がいるけど、なんか違和感を覚える。親子の間柄と友達の間柄は交わらないと思う。私は母親と一緒に買い物もいくし、料理もするし、たくさん話す。とても仲が良い。でも、何があっても彼女は母親であり、その関係は友人であるクリスティーナ・キムやジェーン・パクらとのものとは違う。彼女たちは母親が知らない私の一面も知ってるし、その逆ももちろんある。自分が考えていること、感じることを一人の人間と全て共有することはできないんじゃないかな...。健全ではないよね。


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私は昔から「節約派」だった。7000ドルもするハンドバッグを買うタイプではない。小さい時、父親から郵便封筒を一つもらった。自分の手元に入ったお金-お小遣い、誕生日ギフトなどなど-をその封筒に入れてきた。出入りする全てのお金を記録した。私の目標は、運転免許が取れる頃に車が買えるだけのお金を貯めることだった。そして、本当に買うことができた。まだその封筒は大事に取ってる。


その封筒に入ってきたお金の一部は、アマチュア時代にゴルフの賭けで勝ったものだった。相手は年上の人で私に勝てると見下してきた人には容赦しなかった。ゴルフだけじゃなく、ポーカーでも勝った。12歳の時、父親が友達らと一緒にやっていたポーカーを横で見てろと誘ってくれた。すぐに学び、強かった。でも歳を取ると、ポーカーフェースがなくなってきた。一度失ってしまうと、もう取り戻せない。だからポーカーは止めた。


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2003年、ワイレアゴルフクラブで開催されたチャンピオンズ・スキンズ・ゲームを見に行った。参加選手はジャック・ニクラウス、トム・ワトソン、リー・トレビノ、アーノルド・パーマー。練習場でのショットを見ていて、ニクラウスさんの打球が最も印象に残った。ショットの軌道、そしてクラブフェースにボールが当たる音...独特なものがあった。ニクラウスさんは年齢と共に飛距離が落ちていたけど(私はプロアマで一度一緒にラウンドしたことがあり、同じティインググランドから打った)、あれだけメジャーを勝てる理由が分かった気がした。


別のイベントで、ゲーリー・プレーヤーと一緒になる時があった。何の前触れもなく、


「ミッシェル、俺の腹を殴れ」


と言った。パンチはしたくなかったから、少し押すように触った。すると、彼は


「ノー。本気で殴ってくれ!」


と言った。足幅を広げ、腹筋に全力で力を入れた。今度は本気で殴った。格闘家ではないけど、全力で殴った。したら、手に激痛が走った。そして彼はビクともしなかった。彼は腹筋を指し、


腹筋1日1000回


と言い、そのまま歩き続けたの。


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4年前、犬は飼えないと分かっていたけど、ペットショップに行った。家にいない時間が長すぎるし、私のライフスタイルには無理だった。でも、誰もがそう思ってペットショップに行っちゃうでしょ?店員が一匹抱っこしてみるかと聞いてきてくれた。ポメラニアンのミックスがいたから、


あの子がいいな


と言った。10分後、私はその子犬を店員に戻し、帰ろうとした。でも、途中で振り返りもう一回抱っこさせてもらえないか聞いた。これを6時間も繰り返した。行ったり来たり。3時間が経った時、私は既にその子に「ローラ(Lola)」という名前を付けていた。名前まで付けてしまったらもうゲームオーバー。彼女はあなたのものよね。


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なぜ韓国人選手がLPGAツアーで強いのか?その答えは「アーチェリー」にあるかもしれない。韓国の女子代表チームは、オリンピック競技になって以来、ほぼ毎回金メダルを獲ってる。アーチェリーで成功するには集中力、冷静さ、メンタルの訓練・規律、そして相当量の練習が必要と言われている。それらはゴルフにも欠かせない要素でもあり、韓国人女性にはその資質が揃っていると思う。


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それは初めてクラフトナビスコに出場した時。まだ13歳でナタリー・ガルビスと一緒に回っていた。5番ホールでボールを変えた。6番のフェアウェイを歩いている時、私はナタリーにボールを変えたことを告げた。彼女は突然止まり、真顔で


ここ(プロのトーナメント)ではそんなことできないのよ。2打罰よ。ティインググランドから打ち直しよ


と言った。私は言葉を失い、号泣する寸前だった。ティインググランドに向かって歩き始めた時、私に向かってナタリーは言ったの。


Just Kidding(冗談だよ)


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ナタリーはLPGAツアーの誰もが欲しい美しい身体の持ち主。ベストヘア(最も美しい髪)はジェリーナ・ピラーキャスリーン・イーキー。ベストバット(お尻)はビッキー・ハースト。最も面白い人、クリスティーナ・キム


(続く)


元リンク:Golf Digest/My Shot: Michelle Wie

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