石川遼のマスターズ出場にみるTBS&D通&マスターズ委員会のどす黒いマネーゲーム

あまりこういうエントリーは書きたくない。でも事実は事実として述べておくべきだと思い書くことにした。石川遼がマスターズ出場を決めたことは日本のゴルフ界(歴史)にとってもすごい快挙だと思う。まず、この時代にこのような快挙の目撃者の一人としていれることを嬉しく思う。


話は少し飛ぶが、先日、NHKのとある番組のインタビューでJRA騎手で昨年、武豊の新人最多勝記録を破った三浦皇成(18歳)がこんなことを言っていた。


「僕らジョッキーって結局は『商品』なんですよ。調教師や馬主の方々に自分という商品を売っている。だから選んでもらえるような商品にならないとダメなんです」と。


18歳なのに世の中分かってるな~、と思わず関心してしまった。1歳年下の石川遼も、同じようなことを自覚していると信じたい。なぜなら、このマスターズ出場はいろんな利害関係が動いているからだ。

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photo: flickr@gomattolson


今回、石川が選ばれた際、マスターズ委員会のチェアマン、ビル・ペイン氏はその選出理由をこう述べている。


「石川さんは若くしてその技術、競走心はこの大会の特別招待に値する選手であることを証明している。我々は世界という舞台でこの若者の才能を露出し、ゴルフの裾野を広げるという我々の目的を達成できる絶好の機会と判断した。私は彼のマスターズへの参加は世界中の若い選手たちを刺激し、アジアとそれ以外の地域にもゴルフが広がることを信じている」


石川にはこの言葉に込められた意味を深く読み取ってほしい。雑な言い方をすると、石川は「ゴルフに長けているから」招待されたのではない。彼を使ってマスターズという試合の認知度を広めるために選ばれたのだ。そこで結果を残そうが残すまいが、大会運営者にとってはあまり関係のないこと(長い目で見れば関係はある)。今年のマスターズという舞台を盛り上げるためには、石川という「商品」を借りたかったのだ。


もう少しミクロな見方をすると、国内でもありとあらゆるマネーゲームが展開される。彼がマスターズ出場を決めたことで、いろんな「権利」が絡んでくる。経済的に最もインパクトがあるのは「テレビ放映権」と「商品化権(マーチャンダイジング)」だろう。


日本でマスターズを放映しているのはTBS。毎年(いや、数年に一度?)マスターズ委員会の上層部と膝を合わせて放映権料の契約をしている。今年の金額は定かではないが、近年の流れを見ていると、赤字であることは間違いない。そしてこの不景気の真っ只中、しかも夜中から朝にかけて視聴率が確約できない時間帯に、何千万円のCM枠を買ってくれる企業がいるだろうか。答えは言うまでもないでしょう。


だから石川遼という商品が必要だったのです。


TBSとマスターズ委員会での会話は容易に想像できる。恐らくTBS&マスターズの契約には、「ある一定の広告収入を越えると利益の何%かはマスターズにギャランティーとしてバックする」という条項が入っているはず。となると、マスターズとしても石川を招待することへの意味が出てくる。石川を今年招待することによって契約内容を若干変更したかもしれません。


憶測の中での話しですが、僕は何度もこの手の契約の場に立会いましたし、契約書を見てきました。そして、あれだけ潔白に見える「マスターズ」という組織委員会は結局はそういう団体なんです。「Show me the money(金を見せろ)」の世界なのです。


TBSとしては土下座をしてでも石川の選出を依頼したのだろう。なぜなら、タイガー・ウッズ(または日本人選手)が優勝争いに絡まなければ日本のオーディエンスには全く響かない大会ということがここ数年で証明されたからだ。どれだけ濃い緑が綺麗で、歴史があって、ボビー・ジョーンズがすごい人物だ、なんて言っても、タイガーが来なければただの海外のゴルフの試合なのだ。ゴルフファンはそれなりに楽しむだろう。だが、広く浅く狙っているテレビ局にとって、放映権料に見合う広告が取れているかというと、かなり(かなり!)微妙だろう。


しかも、TBSとしてみれば、石川と契約している企業を見て涎が出たに違いない...。


コカ・コーラ
パナソニック
トヨタ自動車
ハウス食品
全日空
NTTドコモ
ロッテ


これだけ揃えば立派なレギュラー番組が作れてしまいます。ここで出てくるのが悪名高き「D通」。ここぞとばかりに石川のスポンサー企業に声掛けをしたのでしょう。マスターズに入れる観客数(市場で販売されるチケット)は限られている。石川が出場すれとなれば、超プレミアのついたマスターズツアーも売れるでしょう。ANAにとってはこれ以上ない喜びのはず。


だから石川遼という商品が必要だったのです。


認めたくなくても、どれだけ純粋に遼君を応援したくても、彼が動くということ、彼がマスターズに出場するということは、これだけ多くの人と金が動くということなんです。


この大人のマネーゲームに17歳が中心にいるということについて、みなさんそれぞれ意見をお持ちでしょう。これが俗にいう「大人が子供を食い物にする」典型ではないでしょうか。


ただ、未成年とはいえプロである以上、石川遼にはプロとしての範疇でできることをに集中してほしい。タイガーがプロ転向したときにそうであったように、こういう一大イベントを機に、雑音に惑わされない精神力を培ってほしい。


でなければ、本当に大人の食い物で終わってしまうから...。


石川遼の使用クラブ>
■ドライバー
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ニューナノブイ スペック450D(ロフト10度)icon


■アイアン
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サイバースターフォージドCB(3I-PW)icon


■ウエッジ
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タイトリスト TVD58(58度)icon


■パター
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オデッセイ black series i 9icon

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