全米プロゴルフ選手権事前:アメリカ勢、メジャー連敗ストップなるか

いよいよ今夜から始まる今季最終メジャー戦「全米プロゴルフ選手権」@アトランタ・アスレチック・クラブ。昨年はダスティン・ジョンソンの「バンカー事件」で思わぬ形でフィナーレを迎えましたが、今年はどんなドラマが待っているのか・・・。


注目選手は大勢います。ルーク・ドナルド&リー・ウェストウッドの世界No.1&2の初メジャータイトル?全米プロの「セッティングに自分のスタイルは向いている」というロリー・マッキロイが今季メジャー2勝目?ババ・ワトソンダスティン・ジョンソンの昨年のリベンジ?それとも、タイガー・ウッズ(またはフィル・ミケルソン)の久しぶりのメジャー制覇?


どの切り口を取っても面白いとは思いますが、一つ、大きな分け方として


アメリカ勢 VS その他(主に欧州勢)


というのがあるのではないでしょうか。

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photo: zimbio.com


昨年の全米オープングレイム・マクドウェルから始まったアメリカ勢のメジャーでの連敗記録。


2010年全米:グレイム・マクドウェル
2010年全英:ルイス・ウーストハウゼン
2010年全米プロ:マーティン・カイマー
2011年マスターズ:チャール・シュワーツェル
2011年全米:ロリー・マッキロイ
2011年全英:ダレン・クラーク


こうやってみるとそれぞれの大会で転機があり、必ずしもアメリカ人選手が優勝争いに絡んでいなかったかと言うとそうではない。マクドウェルが勝った全米ではダスティン・ジョンソンが最終日を首位で迎え、昨年の全米プロも途中までニック・ワトニーが逃げ切りそうな雰囲気もありました。もちろん、今年の全英でのミケルソンの最終日猛追も印象的でした。


個人的に注目したいのは、昨年の全米プロで失速したニック・ワトニーとケアレスミスを犯したD.ジョンソンの2名。ジョンソンの場合、全米プロでの失敗からすぐに立ち直り昨年のBMW選手権を優勝、今年も全英で体調が振るわない中でのプレーで2位タイに入り、今季13試合でトップ10入りが5回。ワトニーも今年に入ってからはFedEx Cupポイントランキング首位を走っていて、WGCキャデラックチャンピオンシップとAT&Tナショナルで2勝を挙げています。


この2名に限らず、ここにきて台頭しているアメリカ出身の中堅(20代後半~30代前半)選手は大舞台での経験を生かし、精神的に落ち込むこともなくすぐさま結果を出しているということ。今回のフィールドにも入っていてかなりダークホースですが、今季ツアーフル参戦3年目の26歳ウェブ・シンプソンなんかも優勝はないものの、フィールドの強弱に限らず上位争いを演じています(13試合出場、トップ10が6回)。


今回の全米プロ、果たしてアメリカ勢は再び頂点に立てるのか―チーム競技ではないから「アメリカ」という一括りにするのはナンセンスかもしれませんが、ここ数年で世界のトッププロの勢力図が欧州にシフトしているのは一目瞭然。かつては世界を代表する選手たちを抱えていた、というプライドはあるはず。


「別にみんなで飯を食いながら話すようなものではないけど、俺個人としては考えたことはある。


「ここ6試合のメジャーの結果を見て、アメリカ人選手は更に上を目指さなければいけないという自覚が芽生えていると思う。なんとかしてその連敗を止めなければいけない、とね。


「個人的には(アメリカ人選手として)勝たなければいけないという意識はない。本当に。最終日の残り数ホールで優勝の可能性があるポジションにいたい」


と言うのは世界ランキングだけで見ればアメリカ勢のトップ、スティーブ・ストリッカー。なぜかメジャーには縁がない。これはルーク・ドナルド、ウェストウッドにも言えること。


「『メジャーだけど他の試合と変わらない』なんて言う選手もいるけど、あえて強調しないように考えるのは難しい。一歩引いて考えるのは難しい。それがメジャーなのだろう。他の大会と変わらずにプレーできる選手、いちラウンドにすぎないと考えられる選手と自分を見失ってしまうほどプレッシャーをかけてしまう選手。


「それが一流とその他の差なのかもしれないね」


とストリッカー。


アメリカ勢の巻き返しなるか。タイガーだけではなく、そういう視点で観戦するのも面白いかもしれませんね。

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