全米プロ選手権初日速報:PGA「らしくない」演出

第90回全米プロ選手権が米ミシガン州オークランドヒルズCCで開幕。日本人3名は大苦戦。藤田寛之の暫定110位がベストスコアと、これは撃沈ムードです。しかも日本のチャンプ片山晋呉、直前で背中の痛みで欠場って・・・。弱すぎだよ。


サスペンデッドのため第1ラウンドを終えられなかった選手が続出したものの、大半がホールアウトした時点でアンダーパーがわずか7名。上位に顔を覗かせている多くは早いスタート時間の選手がほとんど。日本でもおなじみの「もう一人のシン」ジーブ・ミルカ・シン、そして今季のメジャー3戦全てトップ8位以内に入っているスウェーデンのロバート・カールソン、そして昨年の全英オープンでアッと言わせたアルゼンチンのアンドレス・ロメロが2アンダーで回り首位で並んでいます。


ショーン・オヘアセルヒオ・ガルシアら4名が1アンダーで並び、更に1打差にフィル・ミケルソンアンソニー・キムらがつけています。


今大会のポイントとなりそうなのが、主催者PGA of Americaによる良く言えば「演出」、悪く言えば「嫌がらせ」だ。


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photo: espn.com


全米プロ選手権は、メジャー4戦の中では比較的フェアなセッティングでその時々の天候などで大きな有利不利は生じない。。。と言われていました。事実、1976年以降の優勝スコアは全てアンダーパーで、最近のオーガスタやUSGAなどの大会にはない「公平さ」が売りでした。


そんな大会だという認識で臨んだ初日のプレー後、特にスコアを伸ばせなかったプロたちの中には不平不満を漏らす者もいたようです。


その大きな理由の一つに先日の練習ラウンドまでとはコースの様相がガラっと変わっていたから・・・だそうです。


「昨日と今日の変化にビックリしたよ。グリーンも少しくらい速くて、硬くなるかと思ったけど、かなり早くて硬くなっていた」とイーブンパーで切り抜けたフィル・ミケルソン


「こういうことはメジャー大会ではよくあることだ。オーガスタナショナル(マスターズ)も水曜日の午後にコースを乾かすことで有名だよ。PGAが故意にやったとは思わない。練習日よりも少しだけタフなコースにしようとしただけだと思うけど、多分コントロールしきれなかったんだろうね」と言うのは1アンダーで回ったビリー・メイフェアー


練習ラウンド終了後、グランドキーパーたちはラフを立たせ、全て選手たちが打ち込んでくるティグランドの方に向けてラフの芽をそろえた。当然、ボールがラフに入ると、逆目のラフで脱出するのが精一杯になる。「練習ラウンドの時と話が違うだろ!」と声を上げる選手が出てきてもおかしくない。その一人が優勝候補にも挙げられていたリー・ウェストウッド。「77」を叩き大きく出遅れた。


「グリーンとピンロケーションのおかげで既に難関コースなわけだから、あんなに深いラフが必要なのか、と思ってしまう。ましてや、練習を終えた大会前夜にそのラフをティグランドに向かって掃く必要なんて全くないよね」


「俺は愚痴を言っているように聞こえるかもしれないけど、実際に言っているわけで。。。なぜここまで言うかというと、ここは素晴らしいゴルフコースだから。グリーンも難しいけどなんとかなる範囲。だからこんなセッティングにする必要は全くないんだ」とウェストウッド。


ウェストウッドの不満が聞こえたのか、少なくともグリーンは手入れをしようという決断が下り、1番、9番、18番のグリーンは試合中にも関わらずスプリンクラーで芝に水分を含ませていた(↑の写真)。


午後には恵みの雨によりグリーンもフェアウェイもソフトにはなったみたいだが、今回の初日は少しPGA of Americaがやり過ぎたのかな、、、と。大会やそのコースが持つ個性、独自性は保つべきだと思う。


全てのメジャー大会でオーバーパー優勝者が出るようなことになったら、「ゴルフの醍醐味=バーディ(ロースコア)」という概念が少しずつ変貌していく時代なのかもしれないですね。


オークランドヒルズ17番ホール



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