全米オープン最終日結果:タイガー、黙ったままでは終われない

「アンビリーバブルだ。彼なら決めるとは思っていたけど...」。

クラブハウス内のブラウン管を見つめながらロコ・メディエイトはつぶやいた。世界中の視聴者にも共感を得たことだろう。タイガー・ウッズ。最後の最後の最後で、またしてもドラマが待っていた。

大会が始まる前の練習ラウンド。一昨年の優勝者ジェフ・オギルビーはコースセッティングを見てこう言っていた。


「USGA(主催者)は我々選手にフェアなチャンスを与えてくれている。18番のロングも2打で乗せることもできるが、左に池がある。最終日のピンは恐らく手前にカットされるだろう。最終組の誰かがバーディフィニッシュで劇的なエンディングが見れるんじゃないかな。それが可能なセッティングだね」


その通りになった。ただ、優勝パットではなく、プレーオフ突入を決める劇的な一打となっただけだ。


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photo: latimes.com


最終18番、一つ前の組でベテラン、ロコ・メディエイトが1アンダーでホールアウト。最後の数ホールは1打差を追う展開できていた。この日パットのラインが合わず苦しんでいたタイガーは刻んだ2打目が深いセカンドラフに入ってしまった。


これで万事休すかと思われたが、ラフをものともせずバックスピンのかかったアプローチで3.5メートルに寄せた。そして、下りのラインを慎重に読みきりバーディでホールアウト。


これまでのフラストレーションを爆発させるかのような雄たけびとガッツポーズで会場は最高潮に。土壇場でメディエイトと並び月曜日の18ホールプレーオフを決めた。最終ホール3打目、そして最後のパット、ここ一番でのタイガーの勝負強さは神がかっている。


「王者は黙ったままでは終わらない」。世界中のゴルファーたちにそう訴えかけるかのような最終ホールだった。


タイガー、プレーオフを決めたパット


メディエイトとタイガー。面白いほど対照的な性格だ。


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photo: latimes.com

鋭い視線、クールなタイガーとは対照的に、45歳のメディエイトはビジュアルもどこかおっとりとしていて、マイペースなイメージを受ける。米メディアには・・・


・休日にベランダでコーヒーを飲みながらアップルパイを食べてそうなおじさん
・いつも笑顔の近所のおっちゃん
・芝刈り機が似合いそうなおじさん


といった具合で言われたい放題だ。今週の活躍で、憎めないおじさんキャラが完全に根付いてしまった。明日のプレーオフで優勝すれば、以前にも紹介したヘイル・アーウィンが持つ全米オープン史上最年長優勝記録を6ヶ月更新することになる。


また、日本人で唯一本選に残った今田竜二は通算6オーバーの18位タイでホールアウト。来年の出場権獲得(15位以内)に一歩届かなかった。

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