全米オープン3日目結果:タイガー、奇跡の6ホール

まだ1日残っているのに、既にチャンピオンが生まれた気がするのは僕だけだろうか。これまで数多くのPGAツアー、メジャー大会を見てきたが、この日の全米オープンは最も興奮した大会3日目だったかもしれない。脚本・演出・主演を全て演じてくれたのは、当然、タイガー・ウッズだった。

pga_g_woods8_412.jpg
photo: espn.com


この日のタイガーはまるでジキル&ハイドのようだった。出だしの1番ホールではティショットを引っかけ、今大会このホール2つ目のダブルボギーを叩いた。前半は何もかもがうまくいかず、ティショットは曲がるは、パーパットは入らずで、スタートで3つあった貯金が一時はイーブンパーまで落ちていった。その時首位に立っていたのはロコ・メディエイト。4打差をつけられていた。


最後のミラクルフィニッシュの序章は13番ホールから始まった。「奇跡の6ホール」とでも言おう。13番パー5で2打目を大きくピンをオーバーし、残るは21メートルのイーグルパット。


どんな言葉より、この映像が全てを説明してくれます。


タイガー、13番ホール


圧巻は最終2ホール。スコアを一つ落として迎えたパー4、17番。2打目はライの悪いグリーン横のラフに。こんなスーパーショットを打てるのは、この人しかいないでしょう。


タイガー、17番ホール第3打と18番ホール


18番では難関なラインを読み切ったタイガー。彼の天才的なラインの読みは、2005年のマスターズ、16番ホールで見せた信じられないチップインバーディを思い出した。


18番でこの日2つ目のイーグルを奪い、3アンダー単独首位で明日3度目の全米オープン、14つ目のメジャータイトルをかけて再び戦場に向かう。タイガーはメジャー大会で54ホール(3ラウンド)終了時に単独首位で迎えた時はこれまで一度も負けていない。


最終日のプレーイングパートナーはイングランドのリー・ウェストウッド。メジャー大会最終日最終組の雰囲気に飲み込まれてしまうのは必至だろう。2位には3日目途中まで首位に立っていたロコ・メディエイトが有力だろう。


いかなる困難も乗り越えてしまうタイガーだが、明日、唯一落とし穴があるとすれば、手術明けの左膝に爆弾を抱えていることだ。3日目の最後の数ホール、タイガーは左膝で踏ん張りきれず、体重を移動しきれずにいた。ゆえにティショットが大きく右に曲がっていた。


それにしても、こんな展開を誰が想像できただろうか。タイガーが全盛期の頃に生まれ、そしてゴルフが好きであったことを幸せに思う一日だった。

PR

Access Ranking

Golf-aholic.com