ライダーカップ2010通知表(米国チーム編):ストリッカーがMVP、「Boom Baby」オバートンも高得点

ライダーカップが終わって丸一日以上経ちますが、考えれば考えるほど米国チームにはチャンスがあったような気がします。たらればは言いませんが、昨日の欧州チーム編に続き、米国チームの全選手のパフォーマンスを振り返りたいと思います。


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photo: zimbio.com


スティーブ・ストリッカー
 成績:3-1-0
 GIH通知表:A
 コメント:米国チームで唯一最初から最後まで健闘した一人。タイガーとのフォーサムではウェストウッド&ドナルド組に大敗も、最終日に米国チームが追い上げるために絶対に落とせなかった出だしのエース対決でウェストウッドに逆転勝利。(MLBプレーオフで活躍したレジー・ジャクソンの「Mr. October」にかけて)FedEx Cupプレーオフでの強さから「Mr. September」の異名を持つが、今年はMr. Octoberにもなった。


試合後、「最後の一人に全てがかかってしまうような状況にはしたくなかった」と言ったが、今度はストリッカーを最後に持ってくる作戦もありそうだ。


スチュワート・シンク
 成績:1-0-3
 GIH通知表:A
 コメント:今大会、コーリー・ペイビンの決断で最も的中したのがこの人をチームに入れたこと。ペイビンが開会式スピーチで読み上げたチームメンバーからは漏れるも(忘れるなよ!)、コース上では最も目を引いた選手の一人。特に4サム、4ボールでは幾度となくパットを沈めチームを窮地から救った。最後のシングルスでは終盤にショートパットを何度か外しAS、欧州チームに貴重な0.5点を与えてしまった。それでもこの人がいなかったら・・・と思うと「A」は過小評価か?


■ジェフ・オバートン
 成績:2-2-0
 GIH通知表:A-
 コメント:ファウラー、ババが注目されていただけに、ルーキーの中でこの人が最も活躍すると予想していた人はあまりいなかったのでは・・・。新たな流行語「Boom Baby」を生み出し、フェアウェイから直接放り込んだかと思えば、最終日のシングルスでもピンを積極的に狙うプレーを続けた。それまで活躍していたロス・フィッシャーを圧倒し、米国チームに逆転の可能性を感じさせる1点をもぎ取った。ここで得た自信は来季以降のツアーでの活躍に繋がるでしょう。


そう、この人まだPGAツアーで未勝利なんですよね・・・。


※オバートンの「Boom Baby」


ザック・ジョンソン
 成績:2-1-0
 GIH通知表:A-
 コメント:Putt is Money(ライダーカップはお金でないけど・・・)の意味を改めて思い知らされた。やはりこの人は大舞台のグリーン上は強い。最終日、シングルスで最後から2組目でプレーしていたが、パドレイグ・ハリントンをあっさりと3&2で倒し、逆転優勝の望みをメイハンに繋いだ。シンク、ファウラー同様、ペイビンが推薦した選手はクラッチパットを決めたシーンが目立った。唯一気になったのは第3セッションの対マッキロイ&マクドウェルとの4サムで非常にプレーしずらそうにしていた点・・・。4ボール、シングルス形式で自由にプレーさせて力を発揮するのかも。


タイガー・ウッズ
 成績:3-1-0
 GIH通知表:B
 コメント:最終日のシングルスでは「強い」タイガーを彷彿とさせる内容だった。パットのアドレスの入り方、ストローク、全てが前3日間のそれとは違い自信に満ち溢れていた。思い通りにボールが転がり始めた時のタイガーは(まだ)無敵に近いことを証明した。モリナリ弟がかわいそう、と思えるくらい最終日のタイガーは強かった。


ただ、4サム&4ボールのプレーでは終始ストリッカーにおんぶに抱っこ状態。ラウンド中にもティショットを打った後に暫しティグランドに残ってスイングのチェックをするなど、課題のスイング改善は取り組み中。大会を通してお世辞でも安定感があったとは言えない。


リッキー・ファウラー
 成績:0-1-2
 GIH通知表:B
 コメント:ルーキーならではのミス(フォーサムでプレー球でないボールをドロップしてしまった)もありましたが、最終日シングルスでの粘り強さは世界中のゴルフファンに強烈なインパクトを与えた。残り6ホールで4ダウン、チームも13-12と絶体絶命の状況下で上がり4ホールを連続バーディでフィニッシュしてオールスクエアに戻した。石川遼にも感じる「何か」を持っていますね・・・。


一回り以上歳の離れた先輩たちとプレーし、近年稀にみる接戦を経験できたことはこれからの彼の財産になることでしょう。欧州のマッキロイ、米国のファウラー。これから10年、20年とライダーカップの常連になってくれることを祈る。


■マット・クーチャー
 成績:1-1-2
 GIH通知表:B-
 コメントスチュワート・シンクのパッティングのおかげで完全に影に隠れてしまった感は否めないが、デビューイヤーで2ポイントは上々の出来なのでは。今季のPGAツアーで最も安定した力を見せていただけに、最終日のシングルスでイアン・ポールターに一方的にやられたのは少しガッカリ。ポールターの感情に押しつぶされてしまったような・・・。「いつも笑っている」ナイスガイ、クーチャー。でもライダーカップでは(ポールターのように)敵を威嚇し挑発する気持ちも必要。


ババ・ワトソン
 成績:1-3-0
 GIH通知表:C
 コメント:最大の敗因はペイビンがTwitterを禁止したことだろう(半分マジ)。3敗という成績を冷静に分析すると、果敢に振っていく(飛ばしていく)ババのような選手には不向きなコース、セッティングだったということだろう。グリーンが(異常なまでに)遅く、米国チームの多くはパットをショートする場面が目立った。中でもババは最後まで距離感が合わなかった。


初日の4ボールではドナルド&ハリントン組に勝利するも、2戦目以降のマッチでは徐々に息切れしていった感じ。闘病生活を送る父のためにも最終日のシングルスは勝って終わりたかったが・・・。


フィル・ミケルソン
 成績:1-3-0
 GIH通知表:C-
 コメント:試合後の記者会見、涙で言葉にならないメイハンをかばってマイクを取り上げて代わりに回答する姿は感動した。真のチームリーダーだったことを見せてくれた。。。が!プレーではチームを全くリードできなかった。「勝つチャンスがあっただけに、最初の3戦でポイントを取れなかったことはこれまでになく落ち込んだ」。第3セッションの4ボールでライダーカップ通算17敗目を喫し、米国チーム選手の最多敗戦数記録を更新。唯一の救いが最後のシングルスでハンソンに負けなかったこと。


でも次はあるのかなぁ・・・。副キャプテンの方が適任?


ダスティン・ジョンソン
 成績:1-3-0
 GIH通知表:D
 コメント:ミケルソンと並び、今回の米国チームで最も残念だった選手。今大会をスタートさせた最初のティショット(初日4ボール)をラフに入れてから最終日シングルスの終盤に入るまで、全米プロ全米オープンで見せた粘り強さを発揮することができなかった。ババ同様、グリーン上でも苦しんだ。米国チームのルーキーの中で最も期待が大きかっただけに、この結果はガッカリ・・・。


■ハンター・メイハン
 成績:1-2-0
 GIH通知表:D
 コメント:2008年のヒーローから一転。あの涙、そしてシンクのコメント(「メイハンは男の中の男」)を聞いてしまうと、この評価は少し酷な気もするが、冷静に振り返ると17番の2打目のアプローチイップスはいただけない。国を背負ってプレーするということがそれだけ重いものと言ってしまえばそれまでだが、マクドウェルとの一戦では終始決めるべきところでパットを外していた。あのような局面になってしまったのは単に他の11名の責任ではない。


「一回り成長して強くなる(ストリッカー)」ことを願おう。まだまだ先は長い。


ジム・フューリック
 成績:0-2-1
 GIH通知表:F
 コメント:米国チームに必要だった最後の0.5点。チームメンバーの経験値、実績を考えると、この人が取るべきだったのではないだろうか・・・。


前週に1,000万ドルを手にしてモチベーションが維持できなかったのか、それとも連戦豪雨の中のプレーで体力が消耗したのか、はたまた39ドルのパターではスローグリーンに対応できなかったのか(ウソ)・・・。理由は何であれ、今年のメンバー中、ミケルソンに次いで2番目に多い出場回数となったフューリックが0.5ポイントしか獲得できなかったのは説明がつかない。シングルスではルーク・ドナルドと最後まで接戦を演じるも、最後の最後で致命的なミスをし、欧州にポイントを献上。


少し脱線しますが、フューリックのプレーを客観的に酷評すると同時に、FedEx Cupプレーオフの「タイミング」も見直した方が良いのかもしれないですね...。


※GIH通知簿の成績はA+、A、A-、B+、B、B-、C+、C、D、Fの10段階評価

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