全英オープン最終日結果:「自分」を貫いたハリントンの勝利

第137回全英オープンパドレイグ・ハリントンが3オーバーで優勝。終わってみれば2位のイアン・ポールターに4打差をつけての圧勝だった。世界中のゴルファーの期待を背負って首位スタートしたグレッグ・ノーマンは9オーバーでヘンリック・ステンソンと並んで3位タイで終了した。

ハリントンが最後のバックナインで完璧なゴルフを見せてくれた。5組前を回っていたポールターが途中追いつき、そしてノーマンも離されまいと渋とさを見せた。


しかし、パー36のバックナインを2バーディ、1イーグル、ノーボギーで回ったハリントンに付け入る隙はなく、ヨーロッパ選手としては102年ぶりの全英オープン連覇を達成。近年では、アーノルド・パーマー、トム・ワトソン、リー・トレビノ、タイガー・ウッズの4人しか成し遂げていない快挙を達成した。


テレ朝の解説があまりにもノーマンひいきで(特に戸張捷)うるさかったので音を消して中継を見ていた。


ミュート状態でゴルフを見ていて思ったのは、13番でバーディを決めたあたりから、ハリントンの表情が徐々に明るくなっていったこと。まるで仲の良いプロと練習ラウンドを回っているかのような穏やかな顔つきになっていった。


ポールターが追い付いた時、最もプレッシャーのかかる局面だったがハリントンは落ち着いていた。16番以降、フェアウェイも外さなかったし、アドレスに入ってからボールを打つまでの合間の取り方を見ていても、力みが全く見られなかった。


それはクラブ選択からコースの攻め方まで、最後の最後まで自分らしさが何かを理解して、そしてそれを貫けたことなんだと思った。反対にノーマンは大舞台の経験はあったかもしれないが、出だしの1番でこれまでドライバーで攻めていたのにハリントンの球筋を見てからアイアンを使ったり、ハリントンの風に負けないボールを見ているうちに自らのスイングが乱れ始め、これまで快進撃を支えてきた自分のスイングのリズムが影を潜めてしまった。


二人の差はきっと「経験」ではなく「自分」を信じる力なのかな、と。


とにかく、最後の数ホールでのハリントンの強さ、特に17番パー5での2打目でイーグルチャンスに寄せたショットは全英オープンの名シーン集に残るものだと思った。あのメンタルの強さは世界トップクラス!


一度、来日した時にお会いする機会があったが、とてもとてもとても!紳士的な方で、あの奥歯を噛むような表情からは想像できないようなナイスガイ。心の底からおめでとう!と言いたい。


あと、ハリントンを見ていて思ったことがもう一つある。


ひょっとしたら後半の中継の中であのお三方が言っていたかもしれないが、日本人選手はもっともっともっと世界に出て、世界中のツアーを転戦してボコボコにされて鍛えられるべきだと思った。「全英に出場できたから」イギリスに来るのと、世界で勝つために世界を転々とするでは全く身になるものが違う。ハリントンはアイルランド出身だが、今では半分アメリカのPGAツアーを点々と回っている。日本のダンロップフェニックスにも来る。それはきっと今日のような局面に立たされた時に、必ず生きる経験値になる。


特別何かの技術を学ぶためでも、全英オープンだけを勝つためではない。己の心を鍛えるためだ。そういう日本人プロが出てきてほしいな〜と強く思いながら、ハリントンが家族と抱き合うシーンを見ていた。


ノーマン、メディエイト、ハリントン、ポールター・・・この大会はいろんな夢を与えてくれる大会だった。また来年、ゴルフの聖地でこの大会がやってくる。必ずまた誰かが何かを教えてくれることだろう。



最後に・・・


YouTubeに昨日(3日目)のハリントンのハイライト動画がアップされていたので、こちらに貼付けておきます。

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