ダレン・クラークの優勝記者会見:「俺は人生を楽しんでるごくごく普通のおじさん」

全英オープン最終日、前半にはフィル・ミケルソン、そして後半にはダスティン・ジョンソンが粘りを見せましたが、終わってみれば危なげないゴルフを展開したダレン・クラークが通算5アンダーで初メジャータイトルを獲得。初挑戦から20回目の挑戦でようやく念願のクラレットジャグを手にしました。


閉会式での会見も印象的でしたが、優勝記者会見がネットで生中継されていて、こちらもクラークらしい和やかな雰囲気でした。一部抜粋して紹介しておきます。


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photo: zimbio.com


Q:16番を無事にクリアして優勝を確信したか?


クラーク:
「いや、それはない。18番グリーンに来て何打かリードがあって初めて考えるもの。今日は運もあった。ちょっとのことでアンラッキーが続いていたかもしれないけど。これがリンクスゴルフの怖さ。最後の2ホールはスマートにプレーしようとしてただけ。18番もさすがに俺でも4パットはしないだろうってね」


(ここでギネスが一杯持ち込まれる)


「ちょっと失礼・・・乾杯!」


Q:表彰式では泣き崩れるかと思ったが?


「歳を取ったってことかな。賢くなってるのかな。呼ばれて表彰台に歩いていく間に、いろんなことが頭をよぎってた。過去のことも。あれが俺の自然体。感情的にならないなんておかしいよね。でも崩れるまでいかなかったよ」


Q:ギャラリーはずっと後押ししてくれましたね


「今週、彼らは本当に背中を押してくれた。天気が悪い時も良い時も、彼らは叫び続けてくれた。これ以上求められない後押しだった。感謝してる」


Q:あなたはゴルフがうまくいってない時が長かった。どうやってモチベーションを維持していったのか?


「ゴルフは、良い時よりも悪い時の方が遥かに長い。俺は調子が悪いと自分に人一倍厳しかった。でも周りの友達、関係者、チャビー(マネージャーのチャンドラー氏)、家族がもっとできる!と支えてくれた」


Q:北アイルランドの選手がメジャーを連勝。ここ1年強で3勝している。この理由は?


「正直、わからない。ロリー(マッキロイ)とGMAC(マクドウェル)の二人は本当に才能のある素晴らしい選手だ。一番歳を取ってる俺がその2人を追いかけてるだけ。施設が素晴らしいところもあるけど、何が原因かは・・・ただただ嬉しいよ」


Q:昨夜、数名からメールでアドバイスを受けたそうだが。


「そうだね、ロリーがメールをくれた。彼の全米最終日前に俺から送った内容とほとんど同じことを書いてきてくれて、リマインドしてくれた。あとはタイガーから何回かメールがあった。いくつかアドバイスをもらって、その内容も素晴らしいものだった。それをもらったおかげで、今日のラウンドが少し楽になったよ」


Q:北アイルランドではすごい騒ぎになってるのでは?


「一つ言えることがあるとすれば、それは彼らは全員『pissed(「うんざり」または「小便する」という意味)』してるだろうな。きっと飲み過ぎてると思うよ(笑)」


Q:これまでの長い苦労を考えると、この1勝のために続けてきた価値はあったか?また、今あなたの中でどのような思いが一番強いのか?


「もちろん、価値はある。今、俺が感じていること・・・もう一人、上(天国)から見ている人のことも思ってる。彼女はきっと俺のことを誇りに思ってくれるだろうし、それ以上に息子2人をちゃんと育ててくれてることを誇りに思ってくれるかな。これが最初で最後のメジャーになるかもしれないけど、でもその過程を大事にしたい。昨日も言ったけど、俺は全力を尽くすだけだ、と。その通りにやったし、今日はたまたまそれが優勝できるだけの力だった。俺は同じことを子供達にも言っている。そして彼らもいつも全力投球で頑張ってるからね」


Q:一番勝ちたかった大会を勝ってみて、ここからの目標は?


「・・・そうだな・・・これ(クラレットジャグ)をあと幾つか勝つことかな・・・何て言えばいいんだ?引退するなんて言えないだろ?これから少し落ち着いたらこれからの自分の目標を立て直す。なぜなら、今週世界のトップとまだまだやりあって勝てることが分かったし、これからももっと頑張って、努力して、前進していきたい。まだまだトッププレーヤーたちと肩を並べて競える気がする」


Q:所属ISMのマネジャー、チャビー・チャンドラーと契約している選手がこれでメジャー3連勝(シュワルツェル→マッキロイ→クラーク)。「チャビースラム」という言葉が出てきているけど、その可能性は?


「可能性は大いにあるよ。チャビーと契約している選手でもう一人、リー・ウェストウッドは何度もメジャータイトルが手の届くところまできている選手。彼が勝って、チャビースラムになれば嬉しいね」


Q:タイガーはメールで何て言ってきたのですか?


「それは答えられない。俺と彼との間の話。プライベートだ」


Q:ロリーからは?


「それも個人的なやり取りだから話したくないけど、ようはリラックスして頑張ってくれ、という励ましの言葉だよ」


Q:一昔前もメールがあればもっと勝てていたかも?


「老けてるけどそこまで歳じゃないよ。化石に見えるかもしれないけど。以前も優勝争いしてた時はメールはあったぞ。ただ、今回の方がもっとリラックスして(最終日に)挑めたのは事実だね」


Q:再来週(7/28〜)のアイリッシュオープン(@キラーニー)は出場するのか?


「そうだね、しらふではないかもしれないけど、キラーニーには行くよ」


Q:ギャラリーから声を掛けられていて、少し照れているような表情も見せていたような。ある時は話しかけたりしていましたが。


「ファンのサポートは最高だった。ただ、自分が打った後はダスティンの番だったから静かになってほしかった。それがゴルフというスポーツだし、ゴルフのエチケットだと思うし、そうあるべきだと俺は信じてる。だから静かにするようにお願いしていた。俺と同様に、このメジャーチャンピオンシップを勝とうとしている選手がいる。それを忘れて欲しくなかった。確かに、彼らの声援は時に想像していた以上だった」


Q:大会前、同郷のマッキロイとマクドウェルについて何度も質問攻めにあっていましたが、複雑な気分でしたか?


「いや、そんなことないよ。俺はやるべきことはやっていたし、彼ら(マッキロイ、マクドウェル)は称賛に値する。だから彼らが注目されるのは自然だし、俺は彼らをどこまでもサポートしていく。そのスタンスは変わらない。でもこの1勝で俺についても少し書けることがでてきたかもね(笑)」


Q:あなたは周りからこれだけ好かれ、誰もが祝福したくなるチャンピオンなのはなぜだと思いますか?

「俺は至って普通の人間だよ。事あればこいつ(ビール)を飲んでるし、バーに行って飲んでるし。若い時は少し取っ掛かりにくい性格だったかもしれないけど、年々穏やかになってきてるよ。俺は人生を楽しんでるごくごく普通のおじさんだよ」

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