全米OP最終日:シンプソン「『タイガーはどうやってこんなのを14回もやれたんだ』って考えてた」

今年の全米オープンも混戦でしたね。決勝ラウンドを68-68で回ったウェブ・シンプソンが逆転優勝。トップタイで最終日を迎えたジム・フューリックグレイム・マクドウェルの粘りも及ばず、初メジャータイトルを手にしました。これで直近の15メジャー大会は全て違う優勝者で、さらに9大会連続で初メジャーチャンピオンが誕生しています。


ウェブ・シンプソンの優勝会見(一部抜粋)をアップしておきます。

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photo: zimbio.com


■実感は?


「いや、少し時間がかかると思う」


■週末のプレー(68-68)について


「会場には月曜日に着いて、自分のゴルフは日を追うごとに上達していった。最初の2日間はパッティングでなんとか粘った。昨日は良いショットが打てて、今日のラウンドを楽しみにしていた。今朝のウォームアップは今週一番の内容だった。今回が2度目の全米だったから、冷静になることを考えた。優勝を意識しすぎないように。とにかくパーを拾っていくことが大事。その通りのプレーができて、運良くパットがいくつか入ってくれてアンダーパーで回れた」


■他の選手のプレーが終わるのを待ってる間、何をしていた?


「(NBC中継の)ボブ・コスタスのブースに行くかって聞かれたから何分か行った。でも、とにかく妻と静かに話せるところに行きたかった。今日は終始、緊張の連続だった。特に最後。終わった後も緊張していた。彼女と静かになれる場所に行きたかった。息子のジェームズの動画を携帯で見て、落ち着けた。残りの時間はロッカールームの中で待ってたよ」


■何か食べたか?


「水だけ」


■決勝ラウンドで自分は優勝候補に残っていると思ってた?


「正直、優勝することなんて考えていなかった。あまりに厳しいコースだったから、とにかくパーで凌ぐことしか頭になかった。みんな同じことを言ってると思うけど、本当なんだ。3、4連続でボギーを叩く可能性のあるコース。今日のラウンドは5ホール終えて2オーバーだった。それでもなんとも思わなかった。(短いパー4の)7番、そしてバックナインでも伸ばせるホールがいくつかあるのは分かってた。優勝したい気持ちは当然あったけど、1ホールずつパーを取っていくことに集中していた」


■最初にスコアを落とした後、キャディのポール・テソーリがリーダーボードを見るな、と言ったとか。それはできたか?どの時点でチャンスがあると思った?


「見ないようにと言ってくれてよかった。俺はリーダーボードを見るのが癖になってる。でもメジャーのプレッシャーがかかった中で見ても得することはないと思った。2打差、3打差つけていても、または5打差ビハインドでも、このコースの中盤は何が起きるか分からなかったから、(キャディに言われてからは)リーダーボードは見なかった。ギャラリーが自分のポジションを教えてくれていた。徐々にギャラリーの声援が大きくなっていったし応援してくれていた。序盤で見たのを最後に、18番でパットを入れるまでリーダーボードは見なかった。それでも接戦だというのは分かっていた」


■この勝利は夢に見たものか?この勝利が意味するものは?


「メジャーを勝ったグレートプレーヤーは多い。去年、俺はPGAツアーで初めて優勝することを目標にしていた。その2週間後に2勝目が来るとは思いもしなかった。メジャーを勝てるか、と言われると、正直、勝つために必要なものは持っているとは思ったけど、ここまで早く達成できるとは...。勝ってみてわかったけど、複数回メジャーを勝っている選手を改めて尊敬している。(メジャーを勝つのは)本当に困難だ。普通のツアートーナメントと比べるとプレッシャーのレベルが全然違う」


■今日は優勝候補と挙げられていた他の選手たちが注目されていて、あなたは気付いたらリーダーボードを上がってきていた。そこまで注目されていなかったことも有利にはたらいた?


「そうだね。メジャーで優勝争いしたことはなかったし。最終ラウンドを最終組から4組目で回れたのもよかった。コースが与えるプレッシャーはすごかった。メジャーの最終日最終組のプレッシャーはもっと凄まじいんだろうなって感じた。だから助かったね。ニコラス・コルサートと一緒に回ったことはなかったけどお互いラウンドを楽しめた。状況が状況だっただけに、最終組じゃなくてよかったのかも」


■この会見が始まる前、何か携帯でメッセージを送られていたようですが


「ここ5分間で135件のメールが届いてる。それを読んでただけだよ。祝福のメールをね」


■これでメジャー15試合連続で違う選手が優勝したことになる。これは何を意味すると思う?


「時代は変わってきてる。今週キャディと話していたんだけど、14歳の子が出場したり、ボー・ハスラーが活躍したり。自分が高校の時なんかこの予選会に出場することなんて考えもしなかった。でも、タイガーの影響もあると思う。みんな早い時期からゴルフを始めるようになってる。ゴルフができる環境も変わってきていて、競技ゴルフの形態も変えつつある。大学の時でも全米オープンに出場することなんて怖くて考えられなかった。反対に彼らはここに来るだけでなく、勝ちに来てる。これからこの流れは続いていくんだろうね。ゴルフ最盛期のこの時代にプレーできていることを幸運に思う」


■タイガーは予選ラウンドを終えてトップに立つも、週末は姿を消した。過去15メジャーが全て違う優勝者、しかも直近9メジャーは全て初優勝者。これが今のゴルフ界の実態だと思うか


「そうだね、今日のバックナインで考えていたことがある。『タイガーはどうやったらこんなのを14回もやれたんだ』ってね。バックナインに入ってからプレッシャーで足の感覚が麻痺していて何も感じることができなかった。いっそうタイガーに対する敬意が増した。10年、15年前までは選手のピークは30代半ばだったと思う。今ではそれが20代半ば、後半になってる。若い選手が台頭してきてる。キーガン・ブラッドリーがメジャーを勝てるのであれば-彼もすごく尊敬しているが、そういう意味ではなく-自分も一つ勝ってみたい。直近の15メジャーで優勝している選手たちとはこれまでに競い合ってきた選手だ。素晴らしいプレーヤーたちばかりだが、彼らができたことは自分も成し遂げてみたかった。お互い刺激しながらみんなで競い合っている」


■昨年はブレイクアウトシーズンでした。去年の活躍を今年も続けなければいけないというプレッシャーはあったか


「周りの人間を見ていて、ある年に活躍するとギアを変えてみたり、コーチを変えてみたりする選手を見てきた。自分は何も変えるつもりはなかったし、変えていない。自分にとって目標は『上達し続ける』こと。このゴールを達成するために変化は必要なかった。自分が上達しているのを実感さえできていれば、(今季)いくら稼ごうなんて関係なかった。試合の中でのメンタルの許容量を増やしていきたかった。たしかに成績だけを見ると昨年よりはスロースタートと言われるけど、自分の中では上達していることは分かっていたので満足していた」


ジム・フューリックグレイム・マクドウェル。きっと尊敬しているゴルファーだと思うが、彼らがミスするのを待たなければいけない心境は辛かったのでは?プレーオフの準備はしていたのか?


「(プレーオフの)覚悟はしていたけど、できればそうなって欲しくなかった。明日またプレーしたくなかった。先に上がってきて他の選手を見守らなければいけないシチュエーションはこれまでPGAツアーでも経験したことがなかった。プレーしている時と同じくらい緊張した。彼らはメジャーチャンピオンでもあるし、素晴らしい選手だ。どこかで自分にプレッシャーをかけてくるのは分かっていた。特に17、18番はバーディチャンスのホール。グレイムは最後にすごいチャンスにつけていた。ドキドキしたよ」


■(USGA)マイク・デイビスさんが表彰式で乱入した男を取り押さえてました。あの寝技は何点?


「10点満点」



■何か起こりそうな気配はあった?


「いや、彼が...突然男が目の前に現れたから、俺はそれも儀式の一つなのかと(笑)。メジャー勝ったことないから何を期待したらいいのか分からなくて。マイクの目は血走ってたね(笑)。笑って見てるしかなかったよ」

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