全米オープン回顧:ナンバー1になれなかったタイガー・ウッズ、それでもやはりオンリーワンでした

第109回全米オープンで大本命だったタイガー・ウッズがなぜ勝てなかったのか・・・。スタッツや動画のリプレーを見て振り返り、僕なりに結論をまとめてみました。


結論、「運」の一言だったのかもしれません。


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photo: nj.com


Yahoo!スポーツやGDOで「タイガー、不完全燃焼!」などといったタイトルが飛び交っていますが、これは少し誤解を招く表現だと思います。なぜなら、タイガーの言葉の節々に「やることはやった。でも○○○」の○○○部分に敗因(=タイガーの本音)があるからです。


4日間を通じてイーブンパー、6位タイに終わったタイガー。最終日は一時1アンダーまで伸ばすも、(写真の)15番2打目を1番手大きいクラブを握ってしまいグリーンをオーバー。結果、このホールでのボギーで逆転の可能性がなくなってしまいました。


追いつけなかったという結果だけを見れば、タイガーは不完全燃焼だったようにも映りますが、彼の4日間のスコアカードを改めてみてみると...


74-69-68-69


最後の3日間を全てアンダーパー(70以下)で回っていたのは・・・出場選手中、タイガーだけなのです。優勝したルーカス・グローバーでさえ最後の2ラウンドは70-74、第2ラウンドの「64」で一気に上位争いに食い込みそのまま踏みとどまったのです。よって、最後の3ラウンドをベストスコアで回ったタイガーを「不完全燃焼」だったとは言えないのでは・・・と思うのです。


よって、第2ラウンド以降のスコアが安定していたのであれば、木曜日と金曜日に行われた第1ラウンド(「74」)が敗因の全てだったということになります。その第1ラウンドの内容はというと、最終4ホールでダボ、2ボギーと4つスコアを落とし、それがそのまま4オーバーというスコアになってしまったのです。


長い第1ラウンドを終えた時点でタイガーは「これまでの全米オープンとは違う」と言っていました。特に、水気を多く含んだグリーンはこれまでの全米オープンとは比べものにならないほど遅く、それでもきついグリーンの傾斜とスピードを調整するのに苦戦したのでしょう。


「悪いゴルフではなかった。そこなんだ・・・残り4ホールでイーブンパーだった。絶好のポジションに付けていたんだ」と第1ラウンド後に振り返ったタイガー。


今大会を通じて、タイガーはパッティングに課題を残したのは確か。ただ、今回のタイガーの敗因は木曜日の初日、あの大雨の中でスタートさせられたという組合せの「運」が最も大きかったのだと思います。タイガー自身、2日目の記者会見の中で


「あの(木曜日早朝スタート)組合せの半分に入ったこと...」


という言葉を節々で言っていました。絶対に言い訳をしないタイガーでさえ、どこかこの言葉に本心が現われていたのではないか、と思います。


その半分に入ってしまったことが如何に不幸だったかを現しているのが他の選手の成績です。予選ラウンドの組合せでタイガー同様に早い時間にスタートした選手は大半が予選落ち、タイガーが唯一イーブンパーでその次は1オーバーのヘンリック・ステンソン。上位に終わったほとんどの選手は予選ラウンドを雨が上がった金曜日にスタートしていたのです。


終わってみれば、タイガーとグローバーの差は4打。


初日の「74」の4打が6位タイと優勝の差だったのです。


「今日はチャンスがあった。あれだけショットの精度が高かったのに、パットが全く入らず・・・今週ずっと外していた。これも仕方ないのかな」と最終日のラウンド後に語ったタイガー。


チャンスはあったけど、今年のコンディションを考えると、大会が始まった時に既に勝負あったのかもしれませんね。

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