全米オープンはやはり見ていて最高に面白いですね。60台が出たと思ったら、翌日は80台。そして、大半の選手がイーブンパー以上のスコアで苦しむセッティング。まさに「Toughest Test in Golf」。
最終ラウンド開始まであと数時間。ムービングデイの終盤になってもプレッシャーを全く感じさせないゴルフでリードを広げたダスティン・ジョンソン。2位のグレイム・マクドウェルとは3打差、この日ギャラリーを最も沸かせた3位のタイガー・ウッズとは5打差をつけて最終日を迎えます。
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photo: zimbio.com
すでに中継などでも繰り返し言われていますが、ジョンソンは過去2年のAT&Tペブルビーチプロアマ選手権を制しています。今大会前は優勝候補の一人に挙げられていましたが、全米特有のセッティングはPGAツアーのそれとは難易度が全く違い「別コース」であることから彼の名前を挙げない人も中にはいました(私を含め・・・)。
しかし、今週の彼のプレーを見ている限りやはりこのコースが相当お気に入りなのでしょう。これまで3日間の主要データでは・・・
■2010年全米オープン主要項目のリーダー(3日目終了時)
-ドライビングディスタンス:ダスティン・ジョンソン(318.8ヤード)
-FWキープ率:ヘンリック・ステンソン(35/42、83.33%)
-パーオン率:ダスティン・ジョンソン(40/54、74.07%)
-平均パット数:グレイム・マクドウェル(79パット、1.463)
ロングヒッターとして知られているジョンソン。練習ラウンドで一緒に回ったあのタイガー・ウッズでさえ「馬鹿みたいに飛ばす」と言うほど。
しかし当の本人は
「みんな俺の飛距離について話したがるけど、自分ではショートゲームもパッティングもいいものを持っていると思っている。その一面があまり取り上げられない。別に構わないけどね」
と第3ラウンド後に語っています。確かに、ショートゲームに自信がなければこの日の17番でバーディチャンスにつけるスーパーショットは打てません。18番のイーグルパットもOKの距離に寄せていましたし、とにかくこれまで全てがうまく回っています。
そして、今回の大会で気になるデータがもう一つ。
それは、アンダーパーで回った選手の「翌日のラウンド」のスコアに注目してみました。今大会、アンダーパーで回ったスコアとその次の日のスコアを全てピックアップしてみました。
・グレイム・マクドウェル:68⇒71
・アーニー・エルス:68⇒72
・フィル・ミケルソン:66⇒73
・石川遼:70⇒71
・アレックス・チェイカ:70⇒72
・ポール・ケイシー:69⇒73
・ブレンドン・デ・ヨング:69⇒73
・チェ・キョンジュ:70⇒73
・イアン・ポールター:70⇒73
・スコット・ラングリー(アマ):69⇒77
・ショーン・ミキール:69⇒77
・ヘンリック・ステンソン:70⇒74
・ジェリー・ケリー:70⇒81
・ベン・カーティス:70⇒75
・ラファエル・カブレラベロ:70⇒75
・カミロ・ビジェガス:69⇒79
・ジェイソン・プリーオ:70⇒82
・ライズ・デイビーズ:70⇒79
・マイク・ウィア:70⇒79
全員、翌日にイーブンパー以上のスコアを出しているのです。前日の良いイメージを持ったまま翌日に挑んで大怪我をしている選手もいるのでしょう。アンダーパーを出した時のイメージではなく、その時々に打てる最善のショットをイメージできる選手が勝ち残るのではないでしょうか。
上記に「全員」が翌日イーブンパーを出したと書きましたが、これに該当しないのがダスティン・ジョンソンただ一人なのです。
ダスティン・ジョンソン:70⇒66
そして、3日目にアンダーパーで回り最終日にさらにスコアを伸ばそうとしている選手たちが下記の通り。
・タイガー・ウッズ(3位):66⇒?
・グレゴリー・ハブレット(4位タイ):69⇒?
・ショーン・オヘア(10位タイ):70⇒?
・デービス・ラブIII(10位タイ):68⇒?
・ブラント・スネデカー(13位タイ):69⇒?
・トム・ワトソン(16位タイ):70⇒?
・ジョン・マリンジャー(16位タイ):70⇒?
そして、もちろん
ダスティン・ジョンソン:66⇒?
があります。
ジョンソンの初メジャー勝利か、タイガーが猛追するのか。タイガーはこれまでメジャーの3日目をリードしていない状況で逆転優勝をしたことはありません。

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