復帰優勝までの道:タイガー・ウッズの復帰戦相手を徹底分析

8ヶ月ぶりの実戦となるタイガー・ウッズ。新しい膝とどう付き合っていくのかはこれから見てみないと分からないが、トーナメント形式のWGCアクセンチュアマッチプレー選手権は5日間競技で最高で6試合戦い、出場選手は世界ランクトップ64人。復帰初戦からこれまでのような圧倒的な強さで勝てるような相手でも大会でもない。それはタイガー自身が一番分かっているはず。


そこでタイガーがご対面するかもしれない相手を一人(1回戦ずつ)分析してみようと思う。

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photo: On The Buzzer Sports Blog
(ローリー・サバティーニVSタイガーの対決も見てみたい...)


■1回戦:ブレンダン・ジョーンズ
日本のツアーファンならお馴染みの名前。オーストラリア出身のジョーンズは昨年、日本ツアーで5度トップ4に入ったが一度も優勝杯に手が届かなかった。2005年にPGAツアー参戦も賞金ランク144位と低迷。それ以来、主戦場を日本に移し活躍している。


今回のタイガーの復帰はゴルフ史上「最も劇的なカムバック」と言われている。もちろん、ここでタイガーが負けるようなことがあれば、「史上最大の大番狂わせ」となるだろう。


ジョーンズに有利なスタッツがあるとしたら、タイガーは2002年(ピーター・オマリー)、2005年(ニック・オハーン)、そして2007年(オハーン)と敗れているのだが、いずれもオーストラリア人選手なのだ。


オーストラリア人コンプレックスでもあるのだろうか...いや、ない!


軍配:タイガー、8&7


■2回戦:レティーフ・グーセン/ティム・クラーク
よりによって同じ国(南アフリカ)からの強敵だ。過去のマッチプレーでの成績を見ると、グーセンが12勝9敗、クラークが1勝5敗と、どう見てもグーセン有利。グーセンは先々週の「AT&Tペブルビーチプロアマ」で単独3位に入り、調子も良さそう。


タイガーにとって怖いのは、両者とも大舞台でプレッシャーのプの字も感じそうにない選手であるということ。どの大会でも淡々と、まるで練習ラウンドを回っているかのようにプレーするこの2人。タイガーを追いかけるギャラリーに潰されることはなさそうだ。


それでもタイガー有利。


軍配:タイガー、3&2


■3回戦(候補):ローリー・マッキロイ、マイク・ウェア、ハンター・メイハン


この辺りが第1の難関になるのではないだろうか。先日もお伝えしたとおり、マッキロイは世界を代表する10代の若手有望株。ウェア(ウィア)は2007年のプレジデンツカップ(開催地:カナダ)でタイガーを見事に破っている。


ウェアとタイガーのマッチアップは見ている方としてはあまり妙味がないかもしれない。恐らく毎ホール、タイガーが30~40ヤードくらいウェアを飛距離でリードするだろう。プレジデンツカップとは違い、今回はタイガーがギャラリーを味方につける。ウェアであれば無難に勝ち進むだろう。


問題はマッキロイとメイハンになった場合。マッキロイは北アイルランド出身の新星でまだまだ底を見せていないし、タイガーとの初対決を何より楽しみにしているはず。タイガーが昨年優勝し今年は欠場したドバイ・デザート・クラシックを欧州ツアー史上7番目の若さで勝った。大舞台で戦い慣れている(しかも勝っている!)だけに、タイガーにとってはクセ者になるだろう。


メイハンは昨年のライダーカップで一気にその名を世界に広めた逸材。タイガーとも互角に戦える実力は持っている。


軍配:タイガー、2&1(ウェアなら6&5)


■準々決勝(候補):ジェフ・オギルビーカミロ・ビジェガス、ローリー・サバティーニ、(片山晋呉)


もうこの辺からは誰と当たっても好勝負になることでしょう。


個人的には、サバティーニVSタイガーを見てみたい!サバティーニという選手、なかなか日本では馴染みがないですが、野球界で例えるなら清原和博といったところでしょうか。


たしか一昨年のワコビア選手権。2人は最終ラウンド、最終組で回り、1打差のビハインドでスタートしたタイガーがその差を難なくひっくり返して優勝。


翌週のザ・プレーヤーズでの会見で爆弾発言が...。


「タイガーはいまだかつてないほど倒しやすくなっている。俺はタイガーが打てている時を知っているし、うまくいっている時の彼も目撃している。凄まじいよ。俺はそんなタイガーが見たくない。『ニュータイガー』が好きだ」と。


それを聞いたタイガーは、「ニュータイガー」は2007年のその時点で既に3勝を挙げており、「彼の通算勝利数と一緒だけど、何か...」と反論。


その後も二人のにらみ合いは続き、サバティーニは07年末に行われたタイガーの招待試合「ターゲット・ワールド・チャレンジ」で最終日をプレーせずに辞退。それでも最下位の選手に与えられる17万ドルの小切手を手にし、バカンスのためハワイに「逃げて」しまったのだ。これにはさすがに周囲からの反発は強く、サバティーニの常識離れの行動は批判された。タイガーのチャリティイベントでもあり、「せめて賞金はチャリティに回せ」と選手たちは言ったそうだ。


そんな二人がマッチプレーなんかでぶつかってしまった日には...。普通の大会では絶対に見られない組合せなだけに、これは誰もが見てみたい対戦でしょう!


ちなみに、組合せ上、片山晋呉もこの組に入っていてタイガーと当たるとしたらこの準々決勝となる。まずないだろうけど...。


■準決勝:フィル・ミケルソンビジェイ・シンアーニー・エルス


タイガーVS.ミケルソン。この大会が設立されて10年。ファン、メディアが最も楽しみにしていた対戦は、未だに一度も実現していないんですよね。意外にも。


先週、自身35勝目を挙げたミケルソン。その勢いを持続できれば、実現するかもしれませんね...でなかったとしても、エルス、ビジェイが立派な代役を果たしてくれることでしょうw


■決勝:セルヒオ・ガルシアパドレイグ・ハリントンケニー・ペリーアンソニー・キム


正直、ここまで予想なんかできようがありませんw 


ランク上はガルシアが筆頭ですが、マッチプレーは「スタミナ」とある意味「潔さ」が必要な大会。大叩きをしても次で取り返せばなんとかなってしまうフォーマットだけに、「堅実派」のハリントンやペリーなどにとっては台頭しにくい傾向にあります。逆にガルシアやキムのように勢いでプレーするような選手は怖いです。


でも、何度も言いますが、予想のしようがありません!なにせ世界のトップ64名がプレーしているわけで...。


126ホールの勝負(決勝戦は36ホール)。タイガーが復帰戦でそこまで戦えるスタミナがあるかが焦点になりそう。


でもやっぱりサバティーニとの対決は見てみたいw

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