WGCアクセンチュアマッチプレー選手権が今日開幕。この大会は世界ランキング上位64名が出場とあって、ランキング1位の選手が対戦する相手は意外と知られていなかったりする。日の目の当たらない選手たちにとって、世界No.1と対戦できるチャンスは目立つチャンスでもあり、それを勘違いしてしまう選手も過去にはいた。
2006年の大会。No.1タイガー・ウッズと1回戦で当たったのがスティーブン・エイムズ。当時、ドライバーの方向性が安定していなかったタイガーを良いことに、エイムズは試合前の記者会見で「何でも起こりうるよ。特に最近の彼のボールの行方を見てるとね」とついつい口走ってしまったのだ。
結果:タイガー、9&8の圧勝。タイガーの闘争本能に火をつけてしまい、大会史上「最も一方的な試合」をお膳立てしてしまったのだ。試合後、タイガーはエイムズのコメントは耳にしていた言い、どう思ったかと聞かれ一言。
「9&8」と。
そして、今年のこの大会。この復帰戦はゴルフ史に語り継がれるであろうと騒がれている。そんな大一番の初戦の相手に選ばれたのが、日本ではお馴染みの「ブレンダン・ジョーンズ」選手。
昨日、「タイガーの対戦相手」ジョーンズの記者会見が開かれた。PGAツアー常連の取材陣にとっては「こいつは一体誰だ?」と思った人が多かったのだろう。いろんな質問が飛び交い、「ブレンダン・ジョーンズってこんな気さくな人だったのか!?」と思ってしまうほどヒューモアに溢れる内容だったので紹介しておきます。
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photo: daylife.com
Q:最初に、今週、あなたの周りは騒がしいですね。まずは一言いただけますか?
ジョーンズ:いつもなら日本人の記者に囲まれてるけど、これは大事だよ。この時間を楽しもうと思っているよ。
Q:64位の座が確定していて、タイガーには出場してほしかったですか?当然ですけど、水曜日の組は世界中が注目することになります。
ジョーンズ:64位というランキングで、いずれにしろ1位、2位、3位のどれかとは当たることになっていたわけで、せっかくこれだけの長旅をして来たんだから、同じヤラれるならタイガーにヤラれたいとは思っていたからね。
これは一生に一度のチャンスなんだ。本当に。興奮してるし、緊張もしてる。何よりトップ64位に入れて本当に、本当に良かったと思っている。去年末からランキングを見ていたんだけど、全くプレーをしてなかったから順位がずるずると後退してたしね。
Q:タイガーが出場を発表したことはどうやって知りましたか?
ジョーンズ:今、オーストラリアで家を建て替えていて、ちょうど工事の人たちが朝早くに来てたんだ。俺の妻がゴルフをしない友達からメールをもらって、ブレンダンは64位だから行けるんじゃない!?ってね。
それからタイガーが出ると聞いて、大喜びしたよ。少なくとも、俺の世代のベストプレーヤーとプレーするチャンスなんだから。だから、スポーツ界で最も注目されている復帰戦という機会に一緒にプレーできることはとても興奮している。最前列で彼を見れるわけだし、光栄です。
Q: 友達などからはどのような励ましの言葉をもらいましたか?
ジョーンズ:みんな「大丈夫、勝てるよ」と言ってくれたかな。フォーマットが違うし、マッチプレーは不思議なゲーム。何でも起こりうるからね。でも、俺の友達は、もしお前の都合良く試合が行かなかったら、「あいつの弱点は膝だから」と言ってたよ(笑)。
Q:でも、現実的に、勝機はどれくらいあると思っていますか?
ジョーンズ:まー、俺はオーストラリア人だから、僅かな可能性はあると思っている(笑)。もちろん、ダークホースだということは分かっている。でも俺には失うものは何もない。普段より積極的なプレーができると思う。どれくらい勝機があるかって?ちょっとはあるんじゃないか。でも何パーセントとかは言えないかな。
※「オーストラリア人だから僅かな可能性がある」の詳細はこちらからどうぞ。
Q:もし、あなたが賭けるとしたら、自分が勝つ方に賭けますか?
ジョーンズ:それはないだろ。多分、「タイガーが勝つ」に俺の家ごと賭けるよ。(笑)
でも冗談抜きで、俺は負けるためにわざわざこんなところまで来たわけじゃないし、やれることはやるよ。過去には不思議なことも起きているわけだしね。
Q:日本ツアーについて聞かせてください。こっちと比べてどういうところなのですか?
ジョーンズ:まず、レンタカーなんてないし、選手に車が与えられるなんて境遇じゃないよね。自分たちで昼飯も買わなきゃいけないし。メディアも一般的に言って、アメリカほどの規模ではないかな。
でも日本ツアーはとっても居心地がいいし、日本は外国人にとって過ごしやすい場所だよ。俺はほとんど日本語話さないけど、ほとんど英語を話せない日本人相手でもなんとかなってるんだ。人はとてもフレンドリー。ゴルフ場もいいコースが多いし、俺が見た中ではグリーンの整備は世界で一番いいんじゃないかな。
Q:去年の対戦相手は誰だったの?そしてギャラリーはどれくらいだった?
ジョーンズ:去年はアダム・スコットと回って、たぶん一握りのオーストラリア人たちが見てたかな。でもそれくらいだよ。あと、アダム目当ての若い女子が数名いたかもしれないね。(笑)
Q:石川遼について。あなたは日本でもプレーしているわけで、タイガーのような注目度だそうだけど、本当なの?
ジョーンズ:石川遼は恐らく今日本で最も注目されている人だよ。俳優、アスリート関係なく。今、彼はキング、いや、プリンス(王子)なんだ。ビジュアルもいい、メディア受けもいい、ギャラリーにも優しい。こんな三拍子揃った選手はいないよ。そして、もちろん、それを裏付けるゴルフの実力がある。
海のこっちでは、まだ彼のベストは見れていないよ。ただ、彼は間違いなく将来こっちでプレーする選手だと思う。でも今は日本に残って欲しいな。日本ツアー全体がうまく回っているから。
Q:いずれはPGAツアーに戻ってくることが目標なの?
ジョーンズ:今の生活がとても充実している。日本でプレーしているのも一部は家族の事情もあるんだ。妻があまり一緒に飛び回らないから、彼女がお互いの両親の近くにいれて子供の面倒を見てくれる人たちが傍にいることが大事なんだ。
でも日本は本当にいいところなんだ。3試合出場して、3週間家に帰り、また2試合出場して、4週間戻って...。自分の家で過ごせるのは貴重なこと。そして、日本の文化も大好きなんだ。だから今日本でプレーしていることに非常に満足しているし、ハッピーなんだ。
Q:過去にオーストラリア出身の選手がこの大会でタイガーを破って見出しになっていますが、その「先輩」たちと話す機会はありました?
ジョーンズ:いや、ニック・オハーンにもピーター・オマリーにもまだ話はできていないんだ。でもスティーブン・エイムズとは話して、いいアドバイスをもらったよ(笑)。あなたの質問に答えるなら、「いいえ、話していません」。
Q:ちょっと待ってください。よく聞こえなかったんですが、「スティーブン・エイムズ」と実際に話したのか?
ジョーンズ:ウソだよ(笑)。話してないよ。
Q:最後に一言あれば...
ジョーンズ:そうだね、タイガーには会ったことも話したこともないけど、とりあえず最初にかける言葉は「ハンデ、前後半それぞれ3つくれ」かな(笑)。いや、後半までもたなかったら嫌だから前半にあと一つオマケで。
でも、本当に楽しみだよ。緊張してきたよ。俺にとっては一生に一度のことだし。全力を尽くして、どう転がるかはやってみないとわからないしね。でも今週は本当に楽しい日々を過ごさせてもらってるよ。
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この会見の一部の動画がありますので、PGAツアーのサイトからどうぞ。
動画で見ると本当に緊張してるのが分かりますよね。こんな面白い選手が日本のツアーにいただなんて、、、日本ツアーも捨てたもんじゃないっすね!

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