ダレン・クラーク、スティーブン・ガラハー、ジョン・デイリー・・・なに、今週のスコティッシュ・オープンは「復活祭」?

おもしろい。実におもしろい。バークレイズ・スコティッシュ・オープン初日を終えたスコアボードを見てビックリ。モリナリ兄弟がそれぞれトップから1打差、3打差。2打差の5位タイグループには欧州ツアーデビュー戦の石川遼。ギャラリーも何を期待したらいいのか分からないようなリアクションを時折見せていました。そして、全米オープン優勝帰りのグレイム・マクドウェル「良いスイングもあったけど、シャンパンスイングもあったね」。シャンパンスイング?あ、酔拳のことねw


いやいや、一番面白いのは「復活」を目指す選手たちがこぞって上位争いに加わっていることです。

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photo: zimbio.com


復活を目指すトップバッターはダレン・クラーク。初日を6バーディ、ノーボギーの「66」で回り1打差で単独トップに立っています。


かつては世界No.8に入ったクラークも現在は179位。今年がライダーカップイヤーということもあり、先日、ライダーカップポイントのランキングを見ていたら彼の名前が全然出てこない・・・。4年前のライダーカップ(欧州開催)では、妻ヘザー氏を乳がんで亡くした直後にも関わらず出場。欧州チームを優勝に導くチームの柱でした。


最後の公式試合優勝から2年経っていますが、今週の月曜、火曜日、タイガー・ウッズなど世界トッププロが揃って出場したチャリティイベント(J.P.マクマナス・プロアマ)を優勝。先週のフランス・オープン期間中にキャディのブレンダン・マクカーティンから「パッティングのアドレスを少し変えてみては・・・」というアドバイスがあったようです。スコティッシュ・オープン初日のパット数は26。すぐさま結果に繋がっているようです。


「ブレンダンからアドバイスをもらって、木曜日の夜から変えてみた。それ以降、パットの転がりが格段に良くなった。・・・(優勝したプロアマ大会でも)新しいパッティングを実戦して勝つことができた。これまで俺は『自信』が更なる『自信』に繋がって成績を残してきた。ボールがカップに入るのを見ると、ゴルフ全体が簡単に思えるようになるんだ。また良いゴルフができていることは嬉しいし、日曜日にもここ(会見場)にいれるように頑張る。勝ちたい。試合に勝ちたいんだ」


とクラーク。気付いたら北アイルランドNO.1の座は若い衆(マッキロイ、マクドウェル)に譲ってしまっていますが、今年の残り試合にも期待を抱ける「自信」を掴んでほしいものです。あわよくば、ここを勝って来週の全英オープンの切符も・・・。


2人目がジョン・デイリー。初日を4アンダー、5位タイグループでホールアウト。


今となっては彼が持つ数少ない(唯一の?)出場権が全英オープンであり、その前哨戦として今週出場しています。今年はツアーカードもなく、スポンサーの招待を頼りに綱渡りの人生を歩んでいますが、成績も(去年に比べると)残し始めています。ここ3戦で2度予選を通過していますし、ここ数年の中では最も順調に来ているのではないでしょうか。飛ばし屋のイメージが強いですが、実はグリーン周りのアプローチのタッチやパッティングの距離感の出し方も実に上手い。デイリーこそ自信を取り戻せば、再び復活してくる可能性はあります。


気になるのは度重なるコース外のトラブル。直近では米国税庁に100万ドルの未払税金を請求されているそうです。100万ドル・・・約9,000万円。借金、体重減量、女性問題・・・これまでに多くのトラブルに直面するも、ゴルフへの情熱は揺るぎないもののようです。「まだまだ実力はあるとおもうし、勝てるだけのものは持っていると思う。今、俺は44歳。人生、このステージに入ると何が起きても関係ない。タイガー・ウッズアーニー・エルスのようなキャリアはないけど、メジャー2勝とその他数勝。歴代の名選手の中でも、上位20名には入ってると思う」とデイリー。


そして、今週が「復活祭」と感じされるもう一人がスティーブン・ガラハー。地元スコットランドの36歳で、予選ラウンドはエドアルド・モリナリと同じ組で初日をデイリー同様4アンダーで回っています。


自国のナショナルタイトルへの思いが強く、また周囲の期待に応えるために昨年は体調不良を押して出場。大会終了後、ウイルス性の病気であることが判明し、その後3ヶ月もクラブを握ることができなかったのです。ガン転換した可能性もあり、入念な検査を繰り返し今季からツアーに復帰し、来週の全英の出場権も獲得。今週のスコティッシュ・オープンへの意気込みは人一倍のはず。


「自国で成績を残すことはとても意味のあること。先週のフランスの大会では下位に終わったが、ここに来た時には自信はあった。世界のベストコースのうちに入るロックロモンドと世界で最もユニークなコースのうちの一つ、セント・アンドリュースでプレーできることが何より嬉しい」


とガラハー。BMW PGA選手権、ウェールズ・オープンでともに4位。今週もそうですが、来週の大一番でもこういう地元選手の勢いは侮れません。


果たして今週は誰かの「復活祭」になるのか・・・。石川遼の活躍にも期待ですが、どん底を見た選手たちが這い上がる姿も見てみたいですね。

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