C.ハウエルIIIの的外れな提案「Fall Series優勝者もマスターズへ」

先週行われたPGAツアーのフォール・シリーズ第1戦「マックグラッドリークラシック」。最終日に大会レコード「62」を記録し、フィニッシュした時点では2位タイに浮上したチャールズ・ハウエルIII


最終的には6位タイで大会を終えたのですが、ラウンド直後は上位陣がスタートしたばかりで優勝の可能性が残っていました。それが理由かは分かりませんが、ホールアウト後にちょっと首を傾げてしまうようなことを言っていました。


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photo: zimbio.com


ラウンド直後のインタビューでハウエルIIIはPGAツアーのフォールシリーズ5試合の優勝者もマスターズに招待されるべきだ、と明言したのです。FedEx Cupレギュラーシーズンの優勝者は翌年のマスターズに出場できるのですが、フォールシリーズと世界ゴルフ選手権(WGC)の裏で開催される大会の優勝者にその権利は与えられません。


知的で洞察力のあるコメントを残すハウエルIII。オーガスタ出身でマスターズの重みを誰よりも知っていて、しかもこの試合で優勝の可能性が残っていたためついつい口走ってしまったのかもしれません。


「なぜかこれらの試合(フォールシリーズの試合)には暗黙の了解で『※』の注釈が付いている。これらの試合を勝った選手もマスターズに出場できるべきだ。フォールシリーズを勝った選手はマスターズに出場できない、という根拠が俺には理解できない。PGAツアーの試合なんだ。今週のフィールドを見れば(マスターズ出場権)に値するのは一目瞭然だ。


「来年のフィールドにはジム・フューリック、ハンター・メイハン、ショーン・オヘアも入ってくるだろう。(今年)ライダーカップに出ていた選手も出場してくる」


と力説。


実はそれが一番の問題でもあったりするのです。今年のフィールドでランキング上位選手は


-マット・クーチャー
ザック・ジョンソン


くらい。確かに、デービス・ラブIII、ジェリー・ケリー、ジャスティン・レナード、デビッド・トムズ、ジョン・ロリンズなどの実力者が多いのは事実。その他はFedEx Cupプレーオフの序盤で姿を消した選手、プレーオフにも進めなかった選手たちが多いのが現状なのです。


ただ、ハウエルIIIの言い分で一つ的を射ている点があって、ワールドランキングシステムの計算上、マックグラッドリークラシックのフィールドはFedEx Cupレギュラーシーズンの3試合(チューリッヒ・クラシック、バレロテキサス・オープン、ウィンダム選手権)より高かったのです。参考までに、昨年のPGAツアーフォールシリーズ覇者で今年のマスターズに出場したのはマット・クーチャーただ一人。


ハウエルIIIが言いたいことも分からないではないのですが、果たしてそれがゴルフ界の全体の流れに相応しいのでしょうか...。昨今の「西低東高」のトレンドは明らかで、欧州ツアー出身選手が世界の名だたるビッグトーナメントを独占し始めています。今年のメジャーも3試合が欧州ツアーを主戦場とする選手が勝っていて、直近の世界ランキング上位9名のうち5名が欧州出身。


同じ出場権を与えるのでも、マスターズ委員会からしてみればフォールシリーズ優勝者よりも、例えば欧州各国の選手権(アイリッシュ・オープン、オーストリア・オープンなど)優勝者に優先枠を与えたいと思うでしょうね。


そういう議論になってしまうと、


「では、単純に世界ランキングポイントの指標となるフィールドの質が高ければ良いのか?」


という話しにもなるだろうし、ランキング上位の選手をお金でかき集めれば(→ドバイ?)マスターズ招待枠の対象試合になれるのか・・・とよかぬ方向に議論が進むわけで。


そもそも


「マスターズ(メジャー)って何だ!?」


という話にもなりかねませんしね。


要は、ハウエルIIIはレギュラーシーズンの試合を勝てばいいんだよ。勝てば。


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