シニア選手が愛用していた「鹿の角」スプレーが禁止薬物に!

先週、ちょっと気になるニュースを目にしたのですが、何か進展があるかもしれないかと思いアップを待っていましたが、とりあえず紹介しておきます。


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photo: World Big Cat Safari


PGAツアーは先週、シニアツアーで活躍中のマーク・カルカベッキアらが使用していた「鹿の角」から作られた栄養物供給剤を使用禁止薬物として認定、全選手に使用を控えるよう通達していたそうです。


カルカベッキアが使用していたのは「The Ultimate Spray」という商品で、カルカベッキア自身メーカーの広告塔にもなっていましたが、この通達を受けすぐに契約を断ったとか。


The Ultimate Spray (直訳すると「究極のスプレー」)がこちら。


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via S.W.A.T.S.


問題となっているのはこのThe Ultimate Sprayの原料でもある「アントラー・ベルベット」。アントラー・ベルベットは「鹿の成長初期の角」のことで、これから採取される成分に成長ホルモンIGF-1(インシュリン様成長因子)を増加させる効能があるとのこと。IGF-1は世界アンチドーピング機構の禁止薬物としても認定されていて、MLBやNFLは既に選手たちの使用禁止を命じています。その理由として、アントラー・ベルベットは血液検査でも陽性反応が出にくいため、使用していてもそれを見つけ出すのが困難だからだとか。かなりグレーなサプリメントだったようです。


アントラー・ベルベットは古くから中国漢方(粉状)でも用いられていて、


健康食品として強壮作用があることから、年齢とともに肉体的衰えの回復に用いられ・・・中高年の男性のために開発されたパワーアップ栄養補助食品jkeonko.comより)」


とのこと。これだけを読むとよくあるサプリメントと何も変わらない気もしますが、ホルモンを成長させる禁止薬物ですからね・・・。これと関連性があるかは謎ですが、カルカベッキアは今季トップ10入りが9回、賞金ランキング7位につけています。全英シニアでも優勝争いを演じていました。カルカベッキアはPGAツアーからの通達を受け、The Ultimate Sprayのメーカー「S.W.A.T.S.(Sports With Alternative to Steroids=スポーツとステロイドの代用)に対して


「ツアーから連絡があった。スプレーは正式に禁止薬物になった。直ちに使用を止めるよう言われた」


と連絡し、使用した感想などのコメントもすぐに落とすよう依頼。カルカベッキア同様、スプレーの広告に出演していたシニアツアーのケン・グリーンも直ちにS.W.A.T.S.に連絡し、コメントの掲載を控えるようお願いしたとか。ただ、PGAツアーからの通達はなく、「裏切られた気分だ」と言っています。


PGAツアーは2008年から選手の抜き打ちドーピング検査を始め、今年に入ってタイガー・ウッズの治療もしていたアンソニー・ガレア医師がカナダから「ヒト成長ホルモン(HGH)」などの禁止薬物を違法配布していたとして逮捕され、タイガーとの関与も話題に挙っていました(タイガーはHGHを使った治療を一切否定)。


一見、普通のサプリメントや薬に見えてもこのような落とし穴があるということを選手、選手の取り巻きもこれからはより意識していかなければいけないのかもしれませんね。


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