「スパイダーマン」ビジェガスの快挙に隠れたFedEx Cupの課題

今週の「コカコーラ東海クラシック」のディフェンディングチャンピオンとして来日する「スパイダーマン」ことカミロ・ビジェガス。PGAツアーのFedEx Cupプレーオフの最終戦「ツアー・チャンピオンシップ」で見事な大逆転勝利。PGAツアーシーズンを締めくくるべく、有終の美を飾った。今田竜二は最終日2アンダーで回り17位でホールアウト、FedEx Cupランキング25位でシーズンを終えた。

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photo: golfweek.com

(しかしこうやって見ると、ビジェガス、やっぱり男前だなぁ...)


最終日、首位スタートのセルヒオ・ガルシアを5打差追いかけて始まったビジェガスの最終ラウンド。3、4番でバーディとして追い上げムードになっていたところで6番で痛恨の池ポチャでダブル、その次もボギーとして意気消沈したかにみえた。7番ホールを終えてその差は振り出しと同じ5打差。誰もが終わったかと思った。


しかし、その7番ホールの後、キャディが「諦めるな」とビジェガスに活を入れた。8番から6ホールで5バーディを奪い、一気にガルシアを追い詰めた。


最終的にはガルシアと並びプレーオフに進出。最初のホール(名物18番ホール、パー3)でパーを死守して勝負を決めた。この勝利でFedEx Cupの第3戦に続き連勝、年間王者となったビジェイ・シンには及ばなかったものの堂々の2位で300万ドルを獲得。ツアー・チャンピオンシップ単体の優勝賞金を合わせると、1週間で426万ドル(約4.3億円)の荒稼ぎ。ガルシアは勝っていればFedEx Cupランキングを2位で終え、同じ額を手にしていた。2位に甘んじたガルシアは275万ドル(約2.75億円)を獲得した。


それにしても、2年目を迎えたFedEx Cupプレーオフのシステム、まだまだ改善すべき点がありそうだ。4戦のうち最初の2戦を優勝したビジェイが、最終戦を待たずに(いや、厳密に言うとプレーして、ホールアウトさえすれば)年間覇者として決まってしまっていた。そして、最後の2戦を制したビジェガスが2位。


最初に有利になるように仕向けたビジェイを称えるべきなのだろうけど、やはり最終戦前に決まってしまうといくら盛り上がる大会といわれても興味はそがれてしまう。しかも、この大会、ビジェイは本当に「現れてプレーする」だけで、スコアも全4日間とも70台、出場選手30名中22位タイとお粗末な内容。タイガー・ウッズは去年同じような状況下で、最終戦をしっかりと優勝で締めくくってくれた。後の祭りだが、ビジェイにはせめて王者としてのプライドをみせてもらいたかった。


心ここにあらずのビジェイがさっさとホールアウトして、最終組がプレー中にトロフィーと大金を受け取ってしまう姿も、PGAツアーの演出はいかがなものかと首をかしげてしまう...。プレーオフのコンセプトは素晴らしいのに、どこか後味の悪いFedEx Cupプレーオフ2年目だった。


ビジェガスはプレーオフ第初戦のザ・バークレイズの予選を1打及ばずに予選で姿を消していた。あと1打、バークレイズで落としていなければ、最終的な結果も変わっていたかもしれない...こう書くのは「たられば」で非常に心が痛いが、それを知らされたビジェガスは最終戦の優勝後笑みを浮かべながらこう言った。


「随分と高い予選落ちになっちゃったね」


そして付け加えた。


「FedEx Cupはゴルフにとって素晴らしいこと。ただ、ポイントシステムは見直すべきだ。俺が2位に終わったからそう言っているわけではない。これが始まってから言い続けてる。ファンと我々にとって、エキサイティングなものにしなければいけないんだ」


その思いは来年へ・・・。そんな前向きな姿勢を持って来日するビジェガス。東海クラシックではどんなプレーを見せてくれるのか。楽しみだ。


そして、石川遼にゴルフを教えてやってくれ!


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