ルーク、PGAツアー年間MVP賞は(最低でも2週間は)お預け!

先週の「チルドレンズ・ミラクルネットワーク・クラシック」の最終日、大会名のとおり奇跡的な追い込みで逆転優勝を決めたルーク・ドナルド。サンデーバックナインで6連続バーディ。神業の域。これで今季のPGAツアー賞金王、バードン・トロフィー(PGAツアー最小平均スコア)、そしてPGAオブ・アメリカの最優秀選手賞を確定。


実績はもちろんのこと、これだけドラマチックな勝ち方をした訳ですし、PGAツアーの年間最優秀選手賞(MVP)も確定・・・


と誰もが思いきや、最後の最後でPGAツアーが「待った!」をかけたのです。


へっ!?

lukedonald20111025.jpg
photo: zimbio.com


ルークの素晴らしいプレーに水を差すような結果になってしまいましたが、その経緯をひも解いておくと、今週マレーシアで開催される「CIMBアジアパシフィッククラシック」と翌週の「WGC HSBCチャンピオンズ」はPGAツアーの「共同開催」試合のため、そこでの成績は賞金額には加算されないが勝利数は公式記録として残るのです。


そのため、今季2勝(全米プロ含む)しているキーガン・ブラッドリー、そして最後までルークと賞金王争いを演じたウェブ・シンプソン、そしてマスターズを制したチャール・シュワーツェルにも(一応)「ラストチャンス」が残されているのです。WGCでブラッドリーが勝てば、PGAツアーメンバーで唯一年間3勝を挙げたことになります。


その事実自体が問題なのではなく、それがルーク優勝後に正式に発表されたことが今回問題視されています。日曜日にドナルドの賞金王が確定した際、PGAツアー側からは


「火曜日にMVP投票フォームを各選手(メディア)に送る」


とアナウンスしていたとのこと。しかし、現地にいた記者の一人がアジアでの2試合も勝利数でカウントするのではないかと指摘したことで初めてPGAツアー側がその事実を認識し、投票フォームの送付を「2週間遅延」すると急遽決定、発表したのです。


昨年はライダーカップ開催もあり、HSBCチャンピオンズはディズニーの前週に行われていたため、ディズニーが本当の「最終戦」だったのです。でも、これくらいのスケジュールの変更は頭には入っていたはずなのに・・・。


「これは非常に重要な問題。なぜならツアーメンバーにとっては公式記録になるわけで、投票にも影響してくるもの。投票フォームを送る際、我々はノミネートされた選手の戦績を簡単に記載している。誰かが(ここ2週間で)優勝して、その戦績が載っていなかったらそれは大問題だ」


とPGAツアーのアンディー・パズダー氏。むしろ、大問題なのは正確な情報をメディアに伝えたり、ディズニーの結果が注目されている時にアナウンスしなかったことなのではないか・・・。その時点で「賞金王=MVP」という情報が出回っていたわけですし。


PGAツアーのMVPはツアーメンバーの投票で決定します。この2週間が投票結果にどれだけのインパクトを与えるのかは分かりませんが、中には


ウェブ・シンプソンは素晴らしいシーズンを送った。いくら稼いだ?600万ドル?タイガー並みだよ」


と言う者もいれば、ルーク本人も


「投票になるわけだから、『友人』を贔屓目に見てしまうものだろう。米ツアーにはアメリカ人選手の方が多いわけだし、俺なんかよりもリッキー(ファウラー)の方がフォロワーは多いと思うよ。何度も言うけど、これは投票だから、客観性なんてものはない」


と言っています。ルークのディズニーでの劇的なパフォーマンスを見た直後に投票していれば、多くの選手は彼に一票入れていたことでしょう。ただ、今回のツアーの「後出しじゃんけん」というか、「凡ミス」というか、「ミスコミュニケーション」で現場は混乱。ルークも「今さらかよ!!」とちゃぶ台をひっくり返したい思いもあるのでは・・・。


PGAツアーの人間が気付かなったのも問題ですが、個人的にもっと問題だと思うのは、一体どの試合がPGAツアーの「最終戦」なのか、ということ。


FedExプレーオフと10ミリオンが「シーズンフィナーレ」と言わてみれば、


いや違う、本当のフィナーレは来季のツアーカード上位125名が決まるフォールシリーズ最終戦のディズニーだと惑わされ、


そして今回のWGC HSBCチャンピオンズという話もあり・・・。


これも世界中のツアーが共同開催を進めているから起きているわけで、それはゴルフ界にとって必要なこと。それだけに、PGAツアーのスケジュールの考え方(というかFedEx Cupの概念?)を見直さなければいけない時期なのかもしれないですね。

PR

Access Ranking

Golf-aholic.com