今季勝率67%!マーク・ウィルソン、好調の背景は徹底した「ショートゲーム」への拘り

PGAツアー第5戦「ウェストマネジメント・フェニックスオープン」はマンデーフィニッシュ。ジェイソン・ダフナーが上がり3ホールを2バーディとして首位を守っていたマーク・ウィルソンに追い付き、サドンデスのプレーオフに突入。2ホール目の10番、ダフナーがグリーンエッジからのバーディトライをショートし、2.5メートル強のバーディパットに付けていたウィルソンが沈めて勝負あり。


これでウィルソンは今季3戦して2勝(勝率67%)、通算4勝目を飾りました。FedEx Cupポイントランキングも1,008ポイントでぶっちぎりのトップ。ちなみに、1,008ポイントは昨年のレギュラーシーズン最終ポイントランクの27位に該当し、上位30名に与えられるプレーオフ最終戦「ザ・ツアー選手権」の出場権までもが既に視界に入ってきました。


前日にNFLの頂上決戦スーパーボールでもウィルソンの地元チーム、グリーンベイ・パッカーズが優勝し、ダブルVとなりました。

MarkWilson0208.jpg
photo: zimbio.com


今季に入って絶好調のウィルソン。去年は賞金ランキング123位でぎりぎりシード権を守った選手がなぜ?と思いますが、今年のロケットスタートを支えているのは「ショートゲーム」への拘りがあるようです。


一つはパッティング。昨秋、タイトリスト・パフォーマンス・インステチュートの創設者の一人でもあり、栄養学、物理学といったあらゆる側面から上達のヒントを編み出しているグレッグ・ローズ博士からパットのラインの読み方を教わったのだとか。


「ラインを読むテクニックをローズ博士に教わった。ローズ博士はパットのラインを2つに分けて考えろ、と。そしたら不思議なことに、ラインがはっきりと見えるようになってきた。取り入れてみた最初のディズニーでの試合(チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシック)で6位に入った。そして今年の2勝。これは続けていくだろう」


と言っています。ソニーオープンで優勝した際も、


「(タイトリスト・パフォーマンス・インステチュート)のみなさんには本当に感謝している。救ってくれた。今まで自分は効果的な練習を取り入れていると思っていたけど、彼らは新しい練習方法や遊び感覚でできる練習を教えてくれた。それ以来、100ヤード以内のウェッジの練習も多く取り入れている。40、50、60ヤードくらいからのウェッジ、そしてそこから1パットで決めるための練習をしている」


とも言っていました。パッティングだけではなく、ウェッジショットの精度を上げるためにも必要だったのが用具契約をしているPINGのスタッフのサポート。


「俺と一緒になって一番合ったウェッジの溝の調整をしてくれている。元々、他の選手よりスピン量が多かったので、去年の溝規制は俺にとっては有利になるはずだった。それでもフェアウェイからのショットでまだスピンをかけすぎていた。そこでピンのみんなが協力してくれた。今のギアには満足している」


そして、それら技術的な新たな取組みが噛み合うためのメンタル面の強化。メンタルコーチ、ロボブ・ロテラにも従事し、「信じて突き進むのみ」という気持ちでプレーをしているそうです。


「(ロテラ氏)にも見てもらっていて、彼の言っているメンタルを理解するのには数日かかった。でもローズ博士にも同じことを言われていて、『うまくいっているのであれば、余計なことを考えずに突っ走れ』と。それが本当に効いている。パッティングもショートゲームも。ティショットをミスしたらどうしよう、と考えなくなった。


「練習ラウンドでも、毎ホール100ヤード以内にもう1つボールを置いて、そこからどうすれば1パットで終えることができるかを実戦している。ティグランドから打ったボールの2打目をグリーン上のどこに落とそうかは考えてもいない。もう1つの練習ボール(100ヤード以内)に集中している。新しいパッティングのルーティーン、そしてこの練習ラウンドのショートゲームを取り入れたことが結果に繋がっている。『どこにボールが落ちようが、100ヤード以内であれば寄せワンで上がれる』という自信がある。だからボギーも出ない。これのおかげでソニーオープンも今週もいくつかボギーを防ぐことができた。これがカギになってる」


と言っています。身長172cm、体重65キロと小柄なウィルソン。これまでパーオン率では常に上位に入ってはいたものの、ギアの発展とともにコースが長くなっていく時代の流れについていくためにはより正確なスイングを極め、飛距離も伸ばすことに注力していたのです。


その考えもロテラ氏のアドバイスでガラッと変わったようです。


「俺は技術的なこと、少しでも良いスイングを求めて細かい修正を何度も繰り返してきた。下手すればラウンド中にスイングを変えてみることもあった。ロテラさんと話していて、『早く自分の技量を信じる方が良い。それだけ早く上を狙える選手になれる』と。直後の2006年Qスクールを突破して、3ヶ月後にホンダ・クラシックで勝てた。


「それ以来、この考え方を貫こうとしていたけど、迷う時期もあった。去年は近年でも最悪なシーズンだった。でもこの言葉を思い出し、自分がやっていることを信じていこうと決めた。ラウンドの後に練習場でスイングの動画を撮影して完璧を目指すべきではない、と。周りを見たら、みんな違うスイングをしている。ツアーの中で最も素晴らしいスイングを言われている選手でさえ、距離感が合わなければ何の役にも立たない。最後は自分を信じることーボブはそれを教えてくれた」


とウィルソン。新しい練習方法を取り入れ、それを貫くためのメンタルも鍛えた。それが3戦2勝という結果に繋がっているようです。


でも、ウィルソンのプレーを見ていて改めて思うのは(これはアマチュアにも通用すると思うのは)、スコアをまとめるのはやはりグリーン周りなんですね。


全く違う次元の話ですが、小生、飛距離はないがアプローチ&パットにはそれなりに自信がある(と思いたい)ためラウンド仲間からは「ジジ臭いゴルフ」と小馬鹿にされております。


が、それで良いんだ、3オン2パットの「90ゴルフ」でも良いんだ!という勇気をいただきました。


さんくす、チーズヘッド!

PR

Access Ranking

Golf-aholic.com