ゴルフにドーピング検査は必要なのか?

何事もタイミングは重要だ。今週、「自由」の象徴である独立記念日の週に、そして、ゴルフ界のリーダーであるタイガー・ウッズが主催する大会で、アメリカゴルフ界は新たな試みに踏み出した。


ドーピング検査。

今週の「AT&Tナショナル」の開幕に先駆け、今年からPGAツアーに所属する選手を対象にドーピングの検査を行うと発表した。PGAツアーが管轄する3つのツアー(PGA、チャンピオンズ、ネイションワイド)で年間500選手が対象になるとのこと。ランダムに選ばれるので、検査された選手の名前は公表されない。ただし3度引っかかった場合、永久追放になるとのこと。


PGAツアー会長のティム・フィンチェム氏が自ら検査のトップバッター役を買って出た。「我々がこの道を進まなくてはならないのは、ファンとメディアが全てのスポーツに共通してこの(ドーピング)問題があると見ているからだ。我々がどうこうという話ではない」とフィンチェム氏。


確かに、このタイミングでドーピングテストを始めることを正当化するのなんて不可能だ。全てはメディアとファンに対して「クリーンなイメージ」を植えつけることが目的なのだろう。要は、PGAツアーで○億円稼いでいるプロアスリート(タイガー)は野球のバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンズとは違い、サイクリングのランス・アームストロングとも違い、無数のNFL選手やオリンピックの金メダリストとも全く違う「プロ」だということを証明したいのだろう。いや、したいというより、外部からの圧力が強くなってきたのだろう。


しかし、この問題を考える上で、根本的な疑問が2つある。1つは(世のフィジカルトレーナーの方々も同意してくれる・・・かもしれないが)、プロゴルファーがドーピングで筋肉増強したところで、何か変わるのだろうか?飛距離は急激に伸びるのだろうか?ゴルフの最も基礎となるのは身体のコア(軸)の捻転力であり、100キロのウェイトを100回連続で上げる腕力でもなければ、速力でもない。当然、ゴルファーにとって必要な筋肉を細分化していけば、中には増強剤が役立つ箇所もあるのかもしれない。


まぁ、メンタルに強いドーピング済があればバカ売れしそうですけどねww。


PGAツアー屈指の「飛ばない男」(平均飛距離200人中198位)で今やチャンピオンズ(シニア)ツアーでもプレーするフレッド・ファンクのリアクションが面白かった。


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photo: flickr@mandj98


「俺なんて訴えられたいものだよ。薬物を使って突然ボールが飛び始めちゃったりしてね。。。そんなことは絶対にあり得ない!」


2つ目の疑問は、そもそもゴルフというスポーツ自体が「自分との戦い」であるということだ。「戦い」には多くのルールが含まれる。それを破らないというスポーツマンシップも含まれる。スコアを「自己申告」するフェアな精神も含まれる。


(極論かもしれないが)ゴルフなんて、他人にどうこう言われてまでやるべきではない。プロアマ問わず、自分を規制できる心がゴルファーにとって最も重要で且つ最低条件なのだ。僕はそう思う。


以前、タイガー・ウッズもドーピングテストを2度受けたことがあると言う。そのうち1回は摂取するアミノ酸の種類が代わったからだと言う。2回とも、「クリーン」だった。


昨年、タイガーに接近し、FedEx Cupランキング2位で終わったスティーブ・ストリッカーのコメントも、これまた面白かった。


「検査するのは一人で十分だよ。だって、いずれにしろ彼には勝てないわけだから」


タイガーがクリーンであれば、確かに、それだけで十分なのかもしれない。


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