ベッテンコートの写真をコーティング(ねつ造)しちゃった何ともおバカなカメラマン

先週、全英オープンの裏で開催されていたPGAツアーのトーナメント「レノタホ・オープン」。ほとんどの著名ゴルフライター、カメラマンがスコットランド入りする中、アメリカに残されて小規模大会を取材する方は確かに辛い・・・。


ただ、いくらマイナーな試合とはいえ、やっていいことと悪いことがあります。レノタホ・オープンで取材していたカメラマンが犯した失態は前代未聞。


そして完全にアウトです。


この事件を見つけたのはアメリカでも権威のある新聞社、ダラス・モーニング・スターの写真部デスクのガイ・レイノルズ氏。先週の日曜日、フォトエージェンシー「Getty Images」が配給していたゴルフ関連の写真はほとんどが全英オープンからのもので、数少ないレノタホ・オープンのものの中から良いショットを探していたとのこと。レノタホのものは全部で17点。あまり良いものがなかったので仕方なくギャラリーに手を振っているこの一枚を選んだそうなのです。


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photo:zimbio.com


これは11番ホールでバーディを決めた直後の一枚。この「ギャラリーに手を振る」写真が2枚あることに気付いたレイノルズ氏は、もう一枚の方を見てみたのです。


それがこちら。


mattbettencourt0722.jpg
photo: zimbio.com


さきほどのものより顔に寄っています。


「最初は同じタイミングで似た角度から別々のカメラマンが撮影したと思った。スポーツの試合であればしょっちゅうあること」


とレイノルズ氏。


しかし、この日Getty Imagesがアップしていたレノタホからの写真のクレジットには全て「マーク・フェルドマン(Marc Feldman)」というカメラマンの名前が入っていたのです!


お気付きかと思いますが、


mattbettencourt0722b.jpg


引いた写真には映っていたキャディがアップの一枚からは消えていたのです。


すぐさまGetty Imagesの編集デスクに連絡したレイノルズ氏。状況を説明してしばらくすると、Gettyの画像を購入しているメディア媒体宛に「Mandatory Kill(強制削除)」というアラートが流れてきたそうなのです。


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photo: dallas news

「画像を開いてズームすると、2つは同じ画像で1つはソフトによって加工され、人が削除されていたことがすぐ分かりました。フェルドマンは写真がよく見えるとでも思ったのでしょう。それに異論はない。たしかに、キャディがいない方が写真は少しは良く見える。ただ、全てを犠牲にするほどのものか?」


とレイノルズ氏は言っています。また、Getty Imagesの担当者は、


「Getty Images社は写真の撮影、配布に関して厳しいガイドラインを設けています。ですので、このイベントで加工された画像があると聞いた時はすぐさまサイトから削除され、強制削除のリクエストを購買していただいている各社にアラートを流しました。画像の加工、ねつ造に対してはゼロ容認の方針を取っていて、フリーランスカメラマンであるマーク・フェルドマンとの契約は打ち切りました」


とのこと。フェルドマンさん、業界から干されてしまいましたね。お疲れ様でした。


どの角度から見ても、報道用写真から写っていた人を消してしまうことは容認できるものではありません。ただ、カメラマンではないので細かいことは分からないのですが、撮影した写真のカラーバランスとか補正はどこまでが許容範囲なのでしょうか?ホコリや「ゴミ」が写っていた場合、それを消すのはOKなのか・・・?


フォトショップやイラレがあれば、どんな汚い画像も綺麗な一枚になってしまう世の中。どれだけツールが増えても、善悪の判断基準って最終的にはカメラマンの「モラル」・・・しかないのかなぁ・・・ボソボソ・・・。

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