タイガーVSガルシア、仁義なき戦い@ソーグラス

今年のプレーヤーズ・チャンピオンシップはタイガー・ウッズの今季4勝目で幕を閉じ、最終日の5ホールはちょっとヒヤリとしましたが苦手とも言われていたピート・ダイのセッティングで2打差の勝利。改めて今年のタイガーは「ホンモノ」かもしれないと再認識。また、デビッド・リングマースケイシー・ウィッテンバーグらWeb.comツアーあがりの選手たちの層が厚いことも改めて見せつけられましたね。


そして改めて分かったことがもう一つ。


タイガーとガルシアは本当に「犬猿の仲」です。


第3ラウンドで同組になったタイガー&ガルシア。3日目はサスペンデッドになったため、実質的には2日間、一触即発ムードの中でのラウンドになったみたいです。


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photo: zimbio.com


今回の事件の前に、今さらですが、まずはこの二人の関係を簡単に述べておくべきかと(別エントリー「なぜタイガーとガルシアがそんなに仲が悪いのかが分かる」タイムラインも参照)。1999年の全米プロでの直接対決で始まった2人のライバル関係。全米プロでのデッドヒートは今でも語り草になっていますが、それ以降は決して健全なライバル関係ではない・・・というより、お互いの「プロ意識」をどこか尊重できない領域があるのでしょう。これまで幾度なく負けた時の敗因を自分の実力以外のモノにあたっていたガルシア(例:惜敗した全英@カーヌスティーでは「俺には出場選手以外に敵がいる」と、見えない力がメジャー勝利から遠ざけていると言い波紋を呼んだ)。言い訳がましいわりにはデカい口を叩く-いつも「なるようにしからならない」と全ての結果の責任は自分にしかないと考え、発言しているタイガーにしてみれば、そんなガルシアをどこか敬遠しているのでしょうね。


そして今年のプレーヤーズ。分かりやすいように時系列で説明しておきます。


事の発端は3日目、2番ホールの2打目地点での出来事。タイガーは林の中に打ち込み、ガルシアはフェアウェイから。ガルシアがアドレスに入り、今にも打とうとしていた時、タイガーは自分のキャディバッグからウッドを抜き出し、グリーンを狙うと分かったギャラリーから拍手が挙がってしまったのです。


ガルシアはそのままアドレスを一度解かずに打ち、大きくスライスするミスショット。結果、このホールをボギーとしてしまったのです。


最初のサスペンデッドの際、上がってきた両名はそれぞれの視点で状況を説明をしていました。



ガルシア:
「俺が打とうとしていたのが知らなかったなんてないと思う。他の選手が打とうとしているのはなんとなく分かるもの。俺がバックスイングに入っていた時に彼は3番か5番ウッドをバッグから取り出して、ギャラリーが騒ぎ始めたんだ」


タイガー:
「マーシャルが(ガルシア)はもう打ったと言ったんだ。だからクラブを抜いて、自分のショットの準備に入った。後から彼のコメントを聞いたよ。あいつが何かに不満を漏らすのは別に今に始まった話じゃないからね」


と。


どちらが本当のことを言っているかは分かりませんが、「マーシャルに(ガルシア)は打ったと言われた」と言っていたタイガーのコメントはこの映像を見るとどうも不自然なんですね・・・。


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via cbssports.com


タイガーはクラブを持った後、ガルシアの方向を指さして口元に手を当てて静かにするようギャラリーに言っているようにも見えます。故意だとしたら...。ガルシアが打つ前だと分かっていたのであれば、上記のコメントは偽りになりますね(それかマーシャルが本当に「打った」と言って、単純に間違っていたか...)。


この後、またコースに戻りプレーしたのですが、唯一接触があったのは日没サスペンデッドが決まった後の握手のみ、とのこと。


朝の件で話し合ったのかと聞かれたタイガーは、


「俺たちはほとんど話さないから」


と。そして、タイガーの一言を聞かされたガルシアは


「どうでもいいよ。少なくとも俺は自分に嘘を付いたりしないからね。俺は自分が何をしたかは分かっているし、彼は好きにすればいい」


と。土曜日は終わっても、第3ラウンドがまだ4ホール残っていたため日曜日朝も同じ組合せでスタート。両者は別々に15番ホールに現れ、スタート前も言葉を交わさなかったとのこと。


18番のティインググランド、ガルシアがティショットを打った時のタイガーはこのありさま。


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photo via twitter@KylePorterCBS


瞑想ちうw


そして、第3ラウンドが終わった時がこれですよ。


sergio1.JPG
via cbssports.com


こわっw 


よりによって第3ラウンドを終えた時点で二人は同じスコア(11アンダー)で、最終ラウンドも同じ組合せかと懸念されましたが、リングマースの方が36ホール終了時でのスコアが良かったためタイガーではなくリングマース&ガルシアという最終組のペアリングになったのです。


第3ラウンド終了後、最終ラウンドは別組になると知ったガルシアは


「お互いにとって良いんじゃないかな。一緒に回って楽しくないからね、お互い。そんなの誰だって分かってることでしょう。


「嘘はつかない。(タイガーは)俺が一緒に回りたいと思う選手の一人ではないよ。彼はツアー選手の中でも人気者でもないよ」


そして、優勝後、「ガルシアとのことで騒がれたが、彼を倒して優勝できたことで喜びは倍増するのか?」と聞かれ、


「我々の仕事はコースに出て、プレーするだけ。今日はトップに並んで優勝するチャンスが巡ってきた。置かれた状況でも落ち着いてプレーできたし、ここぞという時に良いゴルフができたと思う。それが何より嬉しい」


と、これ以上セルヒオのセの字も聞きたくない、というような優等生コメントで返していました。


どんな社会においても、元々仲良くない人、相性の合わない人、馬の合わない人と仲良くしろというのは難しいもの。でも、なんだかんだ言いながら(特に社会人にでもなれば)周りの空気を読みながら、上手くやっていく、やっていけてしまうのは我々日本人の気質(?)なのでしょうかね...。でも、気品、スポーツマンシップが何よりも重んじられるスポーツでこういういざこざはゴルフにとってあまり良いパブリシティーではないですよね。刺々しいガルシアが好きだ!というファンもいるとは思いますが...。


今年はまだメジャーが3試合も残ってます。この2人の「再戦」がどこかで実現したら、それはまた話題になりそうですね。

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