タイガー・ウッズ、完全復活を予感させる(させない)データ

全英オープンまで2週間を切りました。全米オープンでは3日目にチャージしかけたものの結局4位タイ。そして、先週のAT&Tナショナルでは通算4オーバーの46位タイ。4日間を通して一度もアンダーパーのラウンドをマークできず(73-70-70-71)、これは1999年のアーノルド・パーマー・インビテーショナル以来、11年ぶり自身4度目のこと。一時は52ラウンド連続でアンダーパーを記録していたタイガーですが、今年に限っていえば19ラウンド中10ラウンドがアンダーカー。どこかで歯車が狂っているのは事実。先週も終わってみれば優勝したジャスティン・ローズには14打差をつけられる結果となり、完全復調までの道のりは思いのほか長いのかも...。


しかし、タイガーファンにとっては暗いニュースばかりではありません。やはり試合を重ねる毎にショットの感覚は取り戻していて、それはスタッツを見れば一目瞭然。同時に、課題もはっきりと見えてきています。

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photo: zimbio.com


まず、スタッツに入る前に、タイガーは先週のAT&Tナショナルからボールを変えたそうなのです。プロトタイプの「Nike One Tour Star」というボールで、これまでのものより固めでスピン量を抑えられるものにスイッチしたとのこと。


これもショットが風の影響を受けやすい全英対策の一つで、ショットのスピン量を抑えることで風の影響を受けにくくする狙いがあります。更に、もう一つの効果としては飛距離が断然伸びているのです。昨年は年間を通してPGAツアー全体の21位(298.4ヤード)のドライビングディスタンス(DD)だったタイガー。AT&Tナショナルの予選ラウンド2日間でのDDは328ヤードで、同じ組で回っていたダスティン・ジョンソン(今季PGAツアー3位のドライビングディスタンス)よりも数10ヤード遠くへ飛ばすシーンも見られました。


「ラウンドを重ねる度に良くなってきている。ボールの効果もある」


とタイガー。


タイガーの強さの一つに「セカンド」の正確性が挙げられます。今年、パーオンしたショットのピンまでの近さをセカンドの距離別に見てみると...


200~225ヤード:1位(9.45メートル)
175~200ヤード:1位(7.90メートル)
125~150ヤード:4位(6.00メートル)


と、アイアンショットの精度はかなり高い(上がってきている)のが分かります。コーチのハンク・ヘイニーが離れても、タイガー自身の感覚がぶれていない、自ら調整できていることがわかります。


じゃ、何で勝てないのか?


パッティングとアプローチ。この2つ、最も「フィーリング(感覚)」が要求されるショットでもあり、長期戦線離脱していたタイガーが常に上位争いに入れていない理由も分からないでもないです。


詳しく見てみると、125ヤード以内のパーオン率が71%。これはツアー全体の190位。さらにそこからパーセーブができている確率(スクランブリング)は53.68%でこちらはPGAツアーで166位。


グリーン上に乗せた時でも苦戦は続き、


・1.5~3メートル:53.97%(108位)
・3~4.5メートル:26.47%(138位)
・4.5~6メートル:13.79%(157位)
・6~7.5メートル:5.88%(181位)


ロングパットになればなるほど他の選手との比較でも悪化していっているのが分かります。


これで何が分かるかというと、やはりゴルフはアプローチとパターでスコアが左右するということ。ショットの正確性、飛距離(スピン)対策のボール交換などタイガーの「コーチ俺」作戦はうまくいっているようです。あとは練習場での時間をもう少しショートゲームに費やしていければ...。最近では左右に曲がるティショットが問題視されていましたが、直近のAT&Tナショナルを見る限り、悪さをしていたドライバーは修正の方向に向かっています(しかも距離が伸びています)。ショットの精度が求められる全英オープンでも十分に優勝争いに食い込める裏づけはあります。あとはグリーン上の一打を大事にできれば...。


「今週のパッティングは酷かった。ティグラウンドからグリーンまでは良いショットが打てていた。アイアンもいつもより精度は高くなかったけど、それでも良いショットは何度も打てていた。(全英では)パットのライン、感覚を合わせて、スコアをまとめたい。(セント・アンドリュース)は大好きなコース。あとは天候がどうなるか。そればかりは分からないからね」


と振り返ったタイガー。


ゴルフの「聖地」で王者の完全復活なるのか...。


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