ザ・プレーヤーズ回顧:「タイガーチャージ」が死語ではないことを祈って

ザ・プレーヤーズ最終ラウンドの中継。2位以下に4打差をつけたヘンリック・ステンソンが18番のフェアウェイ上でキャディのファニー・スネソンとスウェーデン語で話しているところをテレビカメラと音声がキャッチしていました。


現地で中継の解説をしていたジョニー・ミラーさんが一言。


「エリン・ウッズさんがこの中継で唯一楽しめた場面ではないでしょうか」


失笑。本当にそうだったかもしれませんね。


tiger0511.jpg
photo: golfdigest.com


大会3日目、アレックス・チェイカを含め上位陣一同がスコアを伸ばせずに苦しむ中、タイガー・ウッズだけが2アンダーとして通算6アンダーの大群に紛れ込んできました。実績のないチェイカが5打差を守れるのか、それともタイガーがベイヒルの再現をしてしまうのか!?PGAツアーを代表する大会で、世界を代表する選手が最後にまたドラマチックなエンディングを...。これ以上ないシナリオでした。


会場に足を運んだ9割方の人はこの2人のデッドヒートを予想していたでしょう。エリンさんも含め。


しかし、最終日のタイガーは2番で池に入れるなど出だしから躓き、そのまま静かに後退。ハーフを終えた時点でタイガーは2打落として4アンダー、結果優勝したステンソンはノーボギーの8アンダー。この時点で勝負ありでした。


我々は期待しすぎているのかもしれませんし、これまでのタイガーチャージに対する免疫ができているのかもしれません。毎回雄たけびが見れるものだと思い込んでしまっているのかもしれません。


タイガーチャージは既に死語なのかもしれません。


膝の手術明けのタイガーが数試合出場した結果で分かることは、明らかにこれまでのタイガーとは違うということ。ドライバーからパッティングまで、集中力が途切れることなく一歩一歩、一打一打、威嚇するかのように相手に近付いていたタイガーの面影はありません(少なくとも今週も先週も)。見ている方も、タイガーのアクションから迫力が伝わってきません。それが体力的なものなのか、復調途上からなのか、ハンク・ヘイニーがいけないのか、TPCソーグラスの芝生がカラカラに乾き切っていたからなのか...その理由は憶測にすぎません。


結果8位に終わったタイガー。テレビの解説などでは「これで17試合連続のトップ10入り」と悲観することはないような言い方をしていましたが、それって何の意味があるのでしょうか...。赤を纏ったサンデータイガーは「勝つ」-これもきっとこれまでの免疫から見ている方が勝手に描いている過去にすぎないのかもしれません。


「緊張がなくなったら引退する時」


タイガーは2月のWGCアクセンチュアマッチプレー選手権で復帰した時にこう豪語していました。今日、最終組で18番のグリーンにきたタイガーの表情とあっけなく外したバーディパットを見て、この言葉を思い出しました。


タイガーが引退する...と考えるだけでゾッとします。ゴルフ界がどうなってしまうのか、誰がツアーを引っ張っていくのか、などなど。


タイガーチャージが死語ではないことを祈りたいです。


エリンさんが最終日テレビの前で楽しめるためにも。

PR

Access Ranking

Golf-aholic.com