ベライゾンヘリテージ最終日:フューリック今季2勝目以上に価値のあるB.デービスの2位

マスターズの翌週とはいえ、今日終了したPGAツアー「ベライゾンヘリテージ」には強豪が多く参戦。ジム・フューリックをはじめ、若手で注目されているリッキー・ファウラー、今大会を5度勝っているデービス・ラブIII、一昨年とその前年の覇者などブー・ウィークリーなど。


大会を制したのは今季既に1勝しているフューリック。1打差トップでスタートし、イギリスのブライアン・デービスをプレーオフの末破って今季2勝目、FedEx Cupポイントも2位に浮上してきました。


しかし、フューリックの勝利以上に印象的、且つ珍しいシーンがプレーオフ1ホール目で起こりました。

フューリックのプレーイングパートナー、デービスは最終18番ホールをバーディとして13アンダーでフューリックに並び、いざプレーオフに。プレーオフ1ホール目も同じ18番ホールで、両者ともティショットはフェアウェイに落としたのですが、デービスの2打目はグリーン左、崖下に落ちてしまいトラブル。


崖下はラフと枝と砂が入り交じった最悪なライ。デービスはなんとかグリーンに乗せたのですが、その後、誰もが予想しなかった行動に出るのです。


ショット直後、側にいたオフィシャルを呼び、テークバックの際にボールの後ろにあった小枝に触れてしまったことを申告。オフィシャルがリプレーを見直した結果、デービスのウェッジは確かに枝に触れていて2打罰が科されてしまったのです。


そのシーンがこちら。



ゴルフ規則13.4によると、テイクバックの際にルース・インペディメント(動かすことができる障害物)を動かすことは禁止されています。しかし、今回のペナルティーは肉眼(ライブ)では動いていることが分からないほどのもので、デービス本人の申告がなければそのままプレーは続行されていたでしょう。


プレーオフに入り、大会の盛り上がりも最高潮だっただけに、まさかこんな結末が待っているとは・・・。


「試合を決める局面であのようなことが起きたことは違和感を感じた。あんな形で彼が負けてしまうのもしっくりこなかったし、自分が勝ってしまったこともぎこちなかった」


とフューリック。


デービスにしてみれば、初PGAツアータイトルが目前まできていただけに何とも残念な結果になってしまいましたが、きっと本人は納得しているはずです。あのショットの直後、ルールを破ってしまったかもしれないと思ったことに対して、すぐさま申告して確認した姿勢こそゴルファーの鏡ではないでしょうか。


「視界の隅で何かが動いたのがわかった。まずはリプレーで見てもらおうと思い、やはり(枝は)動いていた」


とデービス。申告されたルールオフィシャルのスラガー・ホワイトは「彼は一流の選手、本当に一流だ・・・これはきっと10倍の得になって返ってくる」と、デービスの勇気と瞬時の判断を大絶賛しています。


最終パットを決めたフューリックは複雑な心境だったでしょう。


「観客に手を振って優勝の喜びを体で表現したかったけど、ブライアンに敬意を表したかった。このような形で勝つことは理想的ではなかった。彼にとっては辛い敗戦だと思うけど、彼のアクションは尊敬するし、立派だと思う」


とフューリック。


この勝利でフューリックは100万ドル以上を手にしました。しかし、デービスの行動はお金では買えない、ゴルファーである以上忘れてはいけないバリューを教えてくれたような気がします。


大変清々しい月曜日の朝でした。


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