PGAツアーの年間スケジュールでも難易度の高さで選手たちを苦しめる「ザ・ホンダクラシック」。2日目から首位に立った韓国のY.E.ヤンが終始リードを死守し、念願のPGAツアー初優勝を飾った。韓国人選手では崔京周(7勝)に次いで2人目の快挙。日本ツアーで4勝した実力が世界の大舞台で開花した。
シルバーコレクターのジョン・ロリンズがまたしても2位に甘んじ、ツアー屈指のスロープレーヤー、ベン・クレインが3位に入った。ちなみに、先週僕が予想した選手たちはと言うと...
ブー・ウィークリー=69位
カミロ・ビジェガス=予選落ち
ジャスティン・レナード=52位
アーニー・エルス=22位
ローリー・マッキロイ=13位
かすりもしませんでしたw こんなもんでしょ。
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photo: pgatour.com
昨年のこの大会、Y.E.ヤンは最終日、ペアリングの関係上「一人ラウンド」となった。ラウンドに要した時間、1時間53分。1オーバー「71」、72位タイ。一年後には最初の組から最終組を回る選手になるとは、誰も想像していなかっただろう。
ヤンは2002年から日本ツアーに本格参戦、転機は2006年末に訪れた。欧州ツアーの開幕戦「HSBCチャンピオンズ」で並み居る強豪を抑え海外ツアーで初優勝。「強豪」の中にはタイガー・ウッズがいた。世界中のメディアが驚いた。
「誰だよ、ヤンって...」
この日から「タイガーを破ったアジア人選手」として注目され始めたが、その後はなかなか表舞台に出てこなかった。昨年もPGAツアーのQTを通過してなんとか出場権を獲得。個人的には、毎週PGAツアーのスコアボードを見てても、「なんだ、今週も出てるんだ」くらいにしか思っていなかった。
そのヤンがPGAツアー屈指の難関コースで優勝。1打差リードで迎えた18番ホール、初優勝のかかった局面でも「らしさ」を失うことはなかった。パー5の最終ホール、3打目でグリーンに乗せるも15メートルのロングパットが残った。アップダウン、しかも池に向かってのパットだったが見事にOKの距離に寄せて優勝を決めた。2005年、06年と2年連続で日本ツアー平均パット数2位の実力、果敢に攻めるパッティングをここ一番でも見せた。
「この優勝はこれまでの中で最も大きな功績。タイガーを破った試合以上です」とヤン。
これでマスターズ出場を決めただけではなく、FedEx Cupポイントランキングで9位に浮上したことで今週の世界ゴルフ選手権シリーズ「WGC CA選手権」の出場権まで舞い込んできた。
土壇場で出場権を得た世界の大舞台。ヤンの名を世界に広めたあの男も出てくる。
「タイガーがいる大会でプレーできることはどんな試合でも光栄です。」
これも何かの巡り会わせ、いや、ゴルフの神様からのちょっとした悪戯なのかもしれない。

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