スティービー、生涯最高の勝利後の史上最長(?)のキャディインタビュー(*ノーカット)

スティーブ・ウィリアムス。通称「スティービー」。ここ数週間で彼の名前を何回聞き、見たことか。


タイガー・ウッズと12年間共にし、メジャー13勝を経験したキャディがタイガーと決別し、そのタイガーが3ヶ月ぶりに復帰した大会でアダム・スコットのバッグを担いで優勝に導く。


因縁?偶然?どんな心境?


「生涯最高の一週間。キャディとして33年間、145勝経験してきたが、これが最高の勝利だ」


ま じ で す か・・・。メジャー13勝よりこの1勝。


まるでタイガーの解雇通知への「仕返し」とも取れる一言。でもスティービーは昔から善悪の区別をきっちりとつけ、良くも悪くも「正直者」として知られていました。この言葉にタイガーへの恨みがあるのも、きっと彼自身認めるところでしょう。


タイガーのキャディの頃はメディアには滅多に口を開くことがなく、カメラマンなどを名指しで摘み出すその気性の荒さだけが取りざたされ、謎に包まれていた部分も多かったのでしょう。WGCブリヂストンインビテーショナルの最終日、「タイガーに解雇された」キャディは大ギャラリーからはスコットだけではなく「スティービー、スティービー」の歓声も。ここまでキャディがギャラリーの歓声を浴びるのも史上初なのでは。


「ニュージーランド人がここまで人気者になれるなんて知らなかったよ(笑)」


と試合後のスコット。笑うしかないですよね。


同じく試合後、そのスティービー本人がデビッド・フェハティに直撃インタビューしていました。


タイガーのメジャー13勝よりも重みのある1勝の後のインタビュー。またこのインタビューが長いこと・・・。でもノーカットで書き残しておかないわけにはいかないですよね。

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photo: zimbio.com


Q:この1勝、どれだけ大きいか?


スティービー
「違う選手に就くということは、全く別の新しい選手とスタートするということ。最も大事なのは、最初に勝つチャンスが訪れた時、キャディとして『こいつはデキる』と思わせることだ。言うは易く行うは難し。アダムに言ってきたこと、目指すべきものが正しかったことを証明してくれた。最初の1勝は非常に大事。これでプレッシャーも取れ、前進していける」


Q:アダムとの呼吸は?長続きしそうか?


スティービー
「なんでそんなこと聞くんだよ(笑)。正直に言おう。俺はキャディとして先は長くないし、下降線をたどっている。ニュージーランドに住み、33年間もキャディをやっている。アダムにはメジャー優勝という一線を越えさせてあげたい。当たり前だけど、アダムとの目標はそれだ。その時が来ればまた考える。でも明らかなのは、俺の先はそんなに長くないということだ」


Q:あなたはキャディとしてどんなプラス要因を持ち出しているのか?


スティービー
「これまでで145勝している。キャディした選手、スポットでキャディした選手でさえ全員優勝している。バッグを担いだ奴で勝てなかった選手はいない。だから、選手からしてみれば、俺がキャディをするということで勝つために何が必要なのかを分かっているという安心感を与えていると思う。当然ながら、俺は自信がある。コースだけではない、カートレースでもそうだ。俺は自信に満ち溢れている人間だ」


Q:アダムとはどういう関係なのか?あなたができることは何なのか?


スティービー
「(関係は)とてもエキサイティングだ。彼のバッグを担ぐことになった時、俺は正直に言った。俺に専属でやってもらいたいなら、お前は今まで以上に努力して、ヤードのぶれを修正しないとダメだぞ、と。彼のプレーにはまだまだ改善の余地がある。アダム、そして彼のコーチ、そして自分の間の会話で、俺は正直に自分が思うことを言っている。まだ3週間しか経っていないが、彼の弱点、改善すべき点を伝えている。選手、キャディ、コーチ-他の誰とも変わらないよ、俺は」


Q:苦労したことはあるか?


スティービー
「ファンの温もりは予想を遥かに超えていた。今週は生涯最高の一週間。心底思っている」


Q:(聞き取れず)


スティービー
「それはタイガーに聞いてもらわないと。正直、タイガーに首にされたのは本当にショックだった。11年以上彼のキャディを務め、常に忠実だったにも関わらず梯子を外された。非常に残念だった」


Q:どういう話の経緯だったのか?どうやって知らされたのか?


スティービー
「(タイガーが欠場している間)アダムのキャディの話が出てきた時、彼から電話あって、彼は賛成しなかった。その時、ブレークを取ろう(中断しよう)と言われた」


Q:タイガーと起きたことも考えると、この勝利、あなた自身はどれだけ満足している?


スティービー
「生涯で最も嬉しい1勝だ。それ以上言うことがない。否定もしない」


Q:アダムはメジャーを勝てる素質があるか?


スティービー
「なければ彼のキャディをやろうなんて思わない。このツアーのトーナメントのレベルは非常に高い。ここもとても難関なコースだし、難易度もメジャー大会と変わりはない。ここみたいなコースで勝てるのであれば、メジャーで勝てない理由なんてない。このチャレンジがあるからキャディという仕事はやめられない。メジャー優勝に向けたチャレンジが最高なんだ」


Q:優勝が見えてきて、16、17、18番を歩いていてどんな気分だったか?


スティービー
「ここ2年、俺にとっても、俺の家族にとっても非常に苦しい時期だった。たまに『運命』というものを信じてる。今朝、練習場でアダムが練習している姿を見て、その運命を感じた。彼は絶好調だったし、今日は俺たちの日になる、と信じていた」


Q:タイガーとの会話に戻るが、彼からは「これこれをしたら終わりだぞ」という通告などは受けていたのか?


スティービー
「しばらく中断しようと電話で言われた。キャディ用語ではな、それはクビってことなんだよ。極めてシンプルだ」


Q:スコットにつきたいと言ったから?


スティービー
「キャディとして『中断しよう』と言われたら、それはクビを意味するんだ」


Q:タイガーのあなたの扱いは軽率すぎだと思うか?


スティービー
「よく聞け。レースチームの技術者もクビになるのを何度も見てきた。俺もクビになった。それ以上何もない」


Q:優勝が決まった後のガッツポーズ。特別な感情も入っていたか?


スティービー
「もちろんだよ(笑)」


Q:どれくらい?


スティービー
「さっきも言ったかもしれないけど、俺だけではなく、アダムにも相当なプレッシャーがかかっていた。説明しにくいけど、最後のホールは二人がイメージしていた通りのフィニッシュができた。トラブルを避けるため、残り196ヤードのスプリンクラーまで5番ウッドのティショット、そこから6番アイアン。完璧だった。青写真通りだった」


(続く)

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