亡きセベの魂を受け継ぐ(?)ババ・ワトソン「他の人と同じことをやっててもつまらないよね」

先日、ババ・ワトソンの発言が話題になっていました。それはスイング改造の成果が出ていないタイガー・ウッズとスイングコーチのショーン・フォーリーに対し「タイガーは誤った道を進んでいる」と言ったもの。大多数の人間が思っていたけどなかなか怖くて言えないことをサラッと言ってしまったババ。「あぁ言っちゃった!」という声もある中、個人的にはババらしく、とても好感が持てました。


ババはツアーデビューした当初からタイガーに一目置かれ、頻繁に早朝の練習ラウンドを一緒に回っていました。今回は「誤った道」発言だけが取りざたされていますが、全文を読んでみると、タイガーをバッシングする意図はなく、むしろ強い頃のタイガーを知っているからこそ出てきた発言だということが分かります。興味深い内容でしたので、抜粋して訳しておきます。


「ゴルフは楽しむべき。他人と同じこと、他人に言われたことをやっていても楽しくない」


聞けば聞くほど、ババの言葉は先週他界したセベ・バレステロスの生き様とダブってきます・・・。

bubba_tiger_20110512.jpgのサムネール画像
photo: zimbio.com


先週のウェルズファーゴ選手権前に行われたババ・ワトソンの会見の一部です。


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Q:あなたは、これまでサンデーバックナインで何度かADD(注意力欠如障害)に陥り、集中力が途切れることがあると公言しています。反対に、ADDには集中力を高める科学的な立証されていて、ペイン・スチュワートのように目の前のタスクを細かく管理することができるようにもなる人もいるようです。その差に気付いたことはありますか?まだADDの症状はでるのですか?


ババ:
「小難しい言葉を並べてくれたけど、何言ってるかよくわからなかった。俺はジョージア大出身だぞ。Dawgs(学校のチーム名)がんばれ。いや、わからない」


Q:あなたはTwitterなどのソーシャルメディアを愛用していて、ファンとつながっている選手の一人ですね。ここまで愛用している理由、自分にとって、ゴルフ界にとって何のためになってるのですか?


ババ:
「そうだね...ファンと面と向かって話すことって難しい。やろうと思えばできなくはないけど、時間がかかってしまう。自分の本業がそっちのけになってしまう。仕事がなんであれ、弁護士でも、お医者さんでも、あんたのファン一人一人と会話はできない。仕事しなきゃ。だから大会の会場でファンとコミュニケーションを取るのは難しいんだ。そういう意味でソーシャルメディアは楽。質問を送ってくれれば、一言で回答できるし。俺はそう使ってる。ありがとう、とか一言返事を返してなるべくみんなとコミュニケーションを取ろうとしてる。今は12万人以上のフォロワーがいて、全員の質問に答えていたら大変だけど、みんなが自分に何て言ってるのかは分かるし、その中からいくつかに回答はできるよね。だから、コースに行けば仕事場だから、こういうツールを使ってファンと交流を図ってるだけだよ」


Q:あなたのプレーは「パワー(飛距離)」が注目されていますが、実はものすごくクリエイティブですよね。想像力を働かせるショット、もしくは遠く飛ばすこと、どっちに魅力を感じますか?


ババ:
「勝つこと(笑)。いや、創造性が求められる時が一番楽しいよ。キャディのテディーは俺が林に打ち込んだらいつも言うんだ。『もし今俺ら2人で回ってたらお前はどんなショットを打つんだ?』って言うから、俺は『バーディを取ってやる』と返す。周りに人もいなくて、カメラもなく、余計なことを考えずにプレーできるように彼はいつも話しかけてくれる。『お前は俺に勝たせてくれないだろ?だったらそのショットを打ってくれ』ってね。それが楽しいよね。クリエイティブなショットが。ドライバーで飛ばすことはそれでそれで楽しいけど、人が打てないショットを生むことの方が魅力を感じるね」


Q:数年前、あなたはここ(クエイルホロー)で2位に入りました。その記憶は?


ババ:
「もちろん。あの大会は俺が初めてタイガー・ウッズに勝った時。彼にもそう言っておいてあげて(笑)。これまでで本当に初めてだった。2年前だっけ?だから何年になるんだろ。ツアーに参戦して4年目で初めてタイガーに勝ったんだ。俺が2位、彼が4位。タイガーは俺の真後ろの組で回ってて、最後の18番で4メートルくらいのバーディパットを外したわけさ。俺は終わってグリーン横で見てて、彼が上がってきた時にニコっと笑ったんだ。『言いたいことは分かってる』て言ってた(笑)」


Q:Twitterのフォロワーが12万人以上いると言ってましたが、ソーシャルメディアでウケる秘訣は?


ババ:
「イケメンだからだよ。たぶん。単純だよ(笑)。それ以外では、俺がバカだからじゃないか。アホなビデオも作ったりして、みんなを楽しませてるのかな。リッキー(ファウラー)ともタッグを組んでまぬけな動画を作ってるし。俺はリッキーより10歳年上かな?でも俺らの間では俺の方が幼稚で、年下になってるよ。みんな俺がどれだけアホになれるかを見たいんじゃないかな」


Q:あなたはスイングコーチもメンタルコーチもいない。フィジカルトレーニングのコーチはいるんですよね?


ババ:
「そうだ」


Q:いつも見かけますね。このご時世、これだけ取り巻きの少ないノーガードの選手も珍しいですよね。


ババ:
「サンキュ」


Q:本当に...


ババ:
「分かるよ、そう言いたくなるのも」


Q:人それぞれですが、朝のトレーニングを始める前から全て整えてもらっている選手が多い中、あなたはなぜそうしないのですか?


ババ:
「人に指示されて動くのは好きか?」


Q:いや・・・でも僕にはデスクもいるので・・・


ババ:
「でも好きじゃないだろ?」


Q:そうですね・・・


ババ:
「俺も一緒。他人にどうこうしろ、これが間違ってるって言われるのが好きではない。俺は自分のボスでいたい。親父は俺に『お前はリーダーになりたいか?それとも付いていく人間になりたいか?』ってよく聞いてきた。付いていく生き方はつまんないぞ、と言ってた。だから俺はババ・ワトソンを引っ張っていきたい。俺が決めたことが絶対。じゃないと楽しくない。子供の頃、今でもガキだけど、夢をもってプレーしてた。3メートルのパットがウィニングパットと言って誰が決めるか競争してた。ゴルフをしていて、将来こうなりたい、こういうことを達成したいという夢があった。俺はそういう一面は持ち続けたい。俺が打ちたいショットを打っていたい。プレーしたいときにプレーし、自分のやりたいようにプレーしたいんだ。みんなそれを『ババ・ゴルフ』って言い始めたけど、ホントに楽しいよ。だって、他の人と同じことをやる意味は?そんなのつまんないよ」


Q:最近、頻繁に代わるコーチと選手の間柄が話題になっています。直近ではショーン・オヘアがショーン・フォーリーと決別、というのも出ていましたが、あなたはこういうニュースを見てどう思っているのですか?コーチという存在はあなたの性に合っていないのですか?


ババ:
「そうだね、俺のやり方じゃないね。ショーン・フォーリーとは友達だし、ハンク・ヘイニー、ブッチ・ハーモンともそうだ。アドバイスを求める人としてではなく、知り合いとして交流はある。でも俺の性には合ってないかな。ここにいる選手はみんなゴルフに長けている。たまに思うんだけど、スター選手の中にはメンタル面に拘りすぎて、それに没頭してしまっている選手も多いと思う。だって・・・これはあまり言わない方がいいかしれないけど、まーいいだろう。タイガーは誤った道を進んでいると思う。彼はスイングをどうにかしようと頭の中で考えすぎている。感性のままにプレーすればいいんだよ。昔はもっとすごいショットを打ってたし、飛距離も出てたし、なんでもやってのけてた。2000年、1997年の成績はすごかった。マスターズを48打差つけて勝っただろ。今は(メンタル)に気を取られすぎてる。彼だけじゃない。俺もそれに陥りそうになる時がある。下手くそだな~って。テディにいつも愚痴ってると、『黙れ』と言われるだけだ。


「だから、今の俺のメンタルは安定してるよ。周りの人間にスイングを見てもらったり、こうしろああしろと言われると、一歩後退してしまう。だから、みんなコーチを付ければいいのさ(笑)。リッキー、お前もコーチ見つけろよ!」

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動画がこちら。



ニューオリンズで今季2勝目を挙げFedEx Cupポイントでも1位に立っているババ。おそらくババの中では兄貴分でもあるタイガーが苦しんでいる姿を見て歯がゆいのでしょう。自分の感性を信じてプレーすればいいのに、と・・・。


このコメントを聞いたタイガー&フォーリーの反応はのちほどアップします。

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