セベ・バレステロス、意識不明の重体から徐々に回復

1970年代半ばから80年代にかけてゴルフ界に衝撃を与えた「セベ」ことスペインのセベ・バレステロスが今週月曜日にマドリッドの空港で目眩から倒れ、一時は意識不明の状態になったとのこと。その後、病体は回復し集中治療を脱したそうだ。


スペインのニュースサイトなどは、重症と報じていたが、本人はHPを通じて「自分は大丈夫だとお知らせしたい」と発表している。更に検査は続くため、入院生活が続くことになりそうだ。51歳という若さだけに、何が原因なのかいちファンとしては気になる。

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photo: theloveofsports.com


ピーク時には「最強」と言われたセベは、マスターズ2回、全英オープン3回、そしてヨーロッパツアーで50回も優勝した。世界No.1にも立った。日本オープン選手権も1977年、78年と連覇した。スペインの海岸を錆びた3番アイアン片手に小石を打っていた少年が、セルヒオ・ガルシアをはじめ今の30台から20台後半のヨーロッパ選手の憧れとなった。アーノルド・パーマーがアメリカでそうであったように、セベはヨーロッパでゴルフというスポーツを地位を確立した。


脚光を浴びる反面、影もあったのだろう。1990年代には腕が落ち、金融系社長令嬢と結婚していたが離婚。そして度重なる背中のケガ。2006年、07年にチャンピオンズツアーで復帰を試みるもわずか1戦のみに参戦し、2007年春に現役引退を表明。付き合っていた彼女を交通事故で亡くした直後のことだった。セベの代理人ロッキー・ハンブリック氏は「あの事故以来、セベから闘志が消えた」と言っていたそうだ。


そして今回の原因不明の失神。言葉は悪いが、人の命とはそういうものなのかもしれない。You take the good with the bad・・・全て自分の望み通りにいかないものだ。


セベの真骨頂はそのイマジネーション溢れるショットメイキングにあり、特にグリーン回りでのタッチには定評があった。それがなければこれだけメジャー5勝もできなかっただろう。というのは、ドライバーを苦手とし、誰よりも曲げたからだ。


「もっとフェアウェイが狭ければいいのに。そうすれば、みんなラフからプレーしなければいけなくなる。俺みたいに」と戯けたコメントもあるかと思えば、その内に秘める闘志は誰よりも強かった。タイガー・ウッズが与える威圧感は今のゴルフファンなら誰もが目の当たりにしたことがあるが、現役当時、セベはこう言ったことがあるそうだ。


「(試合前、)対戦相手の目を見て、握手をして、背中をポンと叩いて、お互い健闘を称え合う。でも腹の底は『お前を地の底に埋めてやる』と思ってる」


その闘志でこの難病も乗り越えてほしい。そして、願わくば、またゴルフというスポーツで、復活してほしいものだ。


【関連動画】


■オーガスタナショナルを案内してくれた

「誰にも言うなよ。このグリーンジャケットは偽物で、本物は家に持ってかえったんだ!」


■1988年マスターズハイライト

青木功さん、グレッグ・ノーマンも出てますね。古いな、映像が・・・。


■1986年マスターズ


■セベとニック・ファルドのインタビュー(ライダーカップの思い出)

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