プレジデンツカップも終わり完全にオフモードのタイガー・ウッズ。先週、自身がコース設計を手がけているノースカロライナ州のゴルフ場に姿を現し、投資家たちにゴルフ場の説明と簡単なクリニックを行ったそうです。
その一幕がYouTubeで公開されていて、「素」のタイガーが映し出されています。
この日、完成前のゴルフ場で何球かデモンストレーションをしたタイガー。今季の試合でもよく見慣れた光景で、タイガーのティショットは曲がり本人もお手上げ状態。
そこでタイガーは観客の中でお手本を見せてくれ、とボランティアを募ったところ、12歳の少年、マーク・ベネベントJr.君が堂々と手を挙げたのです!
「お、君かい!?よし、出番だ」とタイガー。
ざわつくギャラリー。まさかこんな子供にお手本だなんて・・・とでも思っていたのでしょう。タイガーの付き添いらしき人がタイガーにボールペンを渡し、「終わったらとりあえずサインでも」といった空気だったのでしょう。
ところがどっこい。ベネベント君、素振りを始めるとタイガーの目が一変!
「いいねー。いいねー」
そして、ベネベント君がフルスイングしたボールは綺麗なフェードボール!
「わぉ!」と思わず拍手するタイガー。鳴り止まない拍手にタイガーは、
「もう一球打ってみろ。もう一回見せてくれ・・・皆さん、これが今日のクリニックですよ」と。
そして、2球目を打とうするベネベント君に向かって
「君は何歳だっけ?」
「12です」
「12。12歳か・・・。すごいな・・・」と感心している様子。
そして2球目を放ったベネベント君。その打球を見る前に、
「Well done, bud. Well done(よくやった). Good job」
と声を掛けるタイガー。きっと2球目の打球がどこに飛んで行ったかは関係なく、これだけの大人の前で一歩前に出たその勇気に感心していたのでしょう。
そして、打った後、あたふたするベネベント君に向かって「こっち来い」と言わんばかりにそっと手を差し出すタイガー。
小声で囁いた最後のタイガーの言葉、ベネベント君は一生忘れないことでしょう。
「Good stuff. I'm proud of you」
いいモノ持ってるぞ。お前を誇りに思うぞ。
その動画がこちらです。
プレジデンツカップでは18歳の石川遼、そして、同世代のダニー・リー、ロリー・マッキロイ・・・タイガーが既にベテランの域に入り、世界中で次から次へと誕生する「次世代」のプロゴルファーたち。
この日のようなシーンも、きっとタイガーは何年も世界中で行ってきたのでしょう。そして、その成果がここにきて出てきているような気がしてなりません。ジュニアを子供扱いをするのではなく、かける言葉の節々にプロとしての姿勢を自らが示し、いずれは目指すべき人なんだという自覚を芽生えさせること・・・。
ジュニアゴルファーに対しても本気で向き合っている姿。「プロゴルファー」である以前に、タイガー・ウッズという「人」の一面が少し滲み出ているシーンのような気がしました。

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