今季のFedEx Cupプレーオフで2勝を挙げて総合順位も2位で終わったカミロ・ビジェガスの「洗礼親(godfather)」でもある叔父アーネスト・ビジェガス・ズルアガ(56)さんが18日、コロンビアの首都ボゴタで射殺された。2人組の犯人は、ズルアガさんが営む「コーヒー豆売買」の事務所を襲撃、犯人の一人を取り押さえようとしたズルアガさんが銃撃され死亡したとのこと。
ビジェガスは葬儀に立ち会うため帰国する。
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photo: pgatour.com
どうしてこういう事件が起きてしまうのだろうか。
今季大躍進を遂げたビジェガスは、決して経済的に豊かではない「国に恩返しをしたい」という気持ちを何度も口にしていた。実際に「MOMO」という教育プログラムを通じて、子供たちに教育の機会と食事を与え、少年犯罪に染まらせないための第一歩を踏み出したところだった。長期の目標が後世のプロゴルファーを育てるところにあったとしても、まずはゴルフという狭い視野から入るのではなく、道徳ある人間の育成を目指して動き出したところだった。
ビジェガスが伝えたかったことは誰もが賛同できる「正義」だろう。しかし、今回の事件は、彼が有名になりすぎた挙句起こった、コロンビアという国の悲惨な「現実」なのかもしれない。
この話でマイケル・ジョーダンの父の悲劇を思い出した。友人の葬儀からの帰路の途中に仮眠を取るため路側帯に停車していたところ、二人の強盗により殺害。犯人らはマイケルからの贈り物だったレクサスを盗んで逃走した。国も時代も違うが、スーパースターの身内というだけで狙われてしまう「現実」があることに変わりはない。それ以来、ジョーダンは闘争心を失い、一度目の引退を決意することとなった。
コロンビアは世界で26番目に大きい国でありながら、ゴルフ人口は南アメリカ全体の100万人の本当にごく一握りの人しかいないそうだ。恐らく千単位ではないだろうか。ビジェガスの活躍でゴルフ人口が増えていくことを願うも、ビジェガスが「恩返し」をしている教育や安全社会を築いていく土台を作っていくことが最も重要なのではないだろうか。
今回の事件を受け、ビジェガスは正式文書でこう書き出している。
「叔父アーネストが亡くなったと聞いて非常に悲しくなった。しかし、全くもって非常識で、悲劇的な亡くなり方を聞いて、もっと悲しくなった」
その叔父の命が無駄にならぬよう、これまでより一層強い気持ちでゴルフ、そしてコロンビアのために、頑張ってほしい。
■ビジェガス動画
・Camilo Villegas Pride of His Nation Spiderman Colombian
・Camillo Villegas Quest For His First Win
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