これぞゴルファーの「鏡」!14歳アマ、優勝後にミスを自己申告、金メダル返却

ここのところゴルフのルールに関する事件、出来事が多いですね。ダスティン・ジョンソン全米プロでの一件に始まり、ジム・フューリックのプロアマ寝坊事件、ジュリー・インクスターのラウンド中の練習器具使用での失格、LPGA韓国人選手による誤球の疑惑。


共通しているのは全員失格になったということ。納得しているか否かは別問題。


そこに現われた14歳のアマチュアゴルファー。プロ、アマ問わず、まるでゴルファーの鏡のような少年が突如出現したそうです。

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photo: JS Online


米ウィスコンシン州に住むザック・ナッシュ君、14歳。8月中旬に行われた州のPGAジュニアトーナメントを「77」のスコアで優勝、金メダルを受賞したのです。


大会終了後、家族が会員になっていてナッシュ君自身も毎日36ホール練習しているというリバーモアー・ゴルフクラブに行ったのだとか。目的はゴルフ場のヘッドプロ、クリス・ウッド氏に優勝報告をすること。


「クリスにメダルを見せたら『よくやった!』と言ってくれました。僕らは外でコーラを飲みながら話していて、彼は僕のバッグの中を見たのです。『これ誰のクラブだ?』と言ったのです」


とナッシュ君。


この大会の前日、ナッシュ君は友人とラウンドしていて、なんと、その友人の5番ウッドだけがなぜか彼のバッグに混ざってしまっていたのです。もちろん、ナッシュ君はこのクラブをラウンド中は使わなかったそうです。


それでもルールはルール。15本のクラブでプレーをしてしまったため、規則4-4「14本以上のクラブでプレーしてはならない」を破ってしまったのです。


これが何を意味するのか、ナッシュ君は瞬時に判断したそうです。


「このメダルを持ち続ければ、良心に恥じず生きていくことはできない、と。考えるまでもなかったです」


この規則によると、14本以上でプレーした各ホールにつき2打罰が与えられるのですが、申告すれば最高でも4打のペナルティーで済んでいたとのこと。仮にナッシュ君がラウンド終了直後に気付き、「81」のスコアで申請しスコアカードにサインしていれば失格になることはなかったのです。しかし、カードを77でサインしてしまったため失格の対象に。


このことを両親、そしてゴルフを教えてくれた叔父に報告。相談するまでもなかったとのこと。ナッシュ君はウィスコンシン州ゴルフ協会に連絡しその旨申告。もらった金メダルも返送したのです。


「それが道徳的行為であり、正しい行動。それがゴルフというスポーツ」と叔父が言えば、


「子供に限らず、多くの人は1本多く入っていたクラブをどうにかして正当化することを考えたのではないでしょうか。使っていないなどの理由をつけて申告する、ましてや自らを失格処分にはしなかったと思う」とコーチのウッド氏は言っています。


一方、ナッシュ君は


「これからは絶対にクラブの本数を数えることにする。今回は良い教訓になりました。そしてこれは僕をもっと強いゴルファーにしてくれると思っています。もう既に前よりも強くなっていると思います」


と、前向きに捉えて次の一歩を踏み出しています。14歳にしてここまで堂々とした態度、真っ直ぐに生きていけるのもゴルフというスポーツが生んでくれたのでしょう。ゴルフの競技が教えるべき「道徳」を最初から叩き込まれていたのでしょうね。


今月1日から高校生活が始まったナッシュ君。当面は高校のゴルフ部に入ることを目指すとのこと。


10年後、20年後、この話をPGAツアーの記者会見場で笑い話にしてくれていることを祈って。

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