「ゴルフ=金持ちの無駄遣い」のイメージ変革が急務

単純に試合数だけで見ると、不況の波はまだPGAツアーには押し寄せていない。しかし、先日もお伝えしたギン・リゾートのツアー撤退など、明らかに風向きが変わりつつあるのは事実。ツアーの存続、もっと広くいえば、ゴルフ文化の発展のために、この厳しい時期をどうやって乗り越えればいいのか?そう考えている業界関係者はたくさんいると思う。


決してみんながみんな真剣に向き合っていないようだ。


中にはこういう人もいる。


とりあえず部下に会社が廃業になる可能性があるとだけ伝え、その日に会社の経費でボブ・ホープのプロアマに参加する。

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photo: forums.usanetwork.com
(ボブ・ホープ・クライスラー・クラシックでマイク・ウェアからアドバイスを受けるアマチュア&俳優ジェフリー・ドノバン)


先々週行われた「ボブ・ホープ・クライスラー・クラシック」での出来事。USA Todayなどを傘下に持つアメリカの新聞業界最大手「ガネット社」の幹部の一人ボブ・ディッキー氏が、こちらも傘下の「トゥーソン・シチズン」社を訪れ35,000人の従業員に対し無給の休暇を1週間取るように命じた。経営状況が急激に傾き買い手が見付からない限り倒産する可能性が高いことを直々伝えたとのこと。


問題はその後だ。数時間後、このディッキー氏はボブ・ホープのプロアマに参加するためカリフォルニアに向かったのだとか。そう、ガネット社はアマチュア(彼らの読者層)が最も多く参加するボブ・ホープのプロアマ大会を大々的にスポンサーしていた。その「招待」客としてディッキー氏は会場に向かって、実際にプレーもしたとのこと。


これってどうなんでしょうか。「スポンサー」をすることはガネット社にとってあくまで利益を追求したスポンサー活動であり、解雇を伝えたこととプロアマに参加したこと自体同じ話として扱ってはいけないのかもしれない。


でも、個人的にはおかしい・おかしくないの以前に、きっと人としての「バランス感覚」の話であるような気がする。一般的に考えて、35,000人に解雇通知に近いものを出した直後に、灼熱の下、しかも会社の経費で接待ゴルフができるものなのでしょうか?僕ならNOです。


ちなみに、この事実が公になってしまった後、ディッキー氏はエントリーフィーとしてかかった25,000ドル(約220万円!!!)を会社に戻したとのこと。どうせプレーするなら「信念」をもってプロアマに参加してほしかった。中途半端なことをやっていると本当に遊びたかっただけなのがバレバレだ。


結局、日米共通かもしれないが、ゴルフという清き、フェアーな心を求めるスポーツに歪んだイメージがいつまでも付きまとっている。名誉と金を手に入れた人たちが何のためかも分からずに、とりあえず会社の金でゴルフをする・・・これ以上汚いイメージがあるだろうか。


PGAツアーのようにクリーンなイメージの団体でさえ、このような事実が浮き出てくるのを見ると、まだまだツアーの健全性、透明性を考えていく必要があるのかもしれない。ましてや、スポンサーやファンが離れやすくなっているこのご時世だから...。


先のガネット社の社員の一人はこのニュースを聞いてこう言ったそうです。


「俺らの痛みを知れ、このクズどもが!」


こういう言葉はゴルフとは無縁であって欲しい。

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